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Q1. 空調工事とは?
建物内の空気の温度・湿度・換気を快適に保つための設備を設置・交換・整備する工事を指します。
Q2. どんな種類がある?
一般住宅、店舗、工場向けに異なり、冷暖房・換気・加湿などの機能別にも分類されます。
Q3. A工事・B工事・C工事の違いは?
工事の責任範囲と費用負担の違いに基づき、オーナー・テナント間の分担を明確にします。
空調工事は、店舗やオフィスビル、工場などあらゆる建物にとって欠かせない工事のひとつです。
「空調工事とは何か」と聞かれて、すぐにイメージが出てきますが範疇が広いため、すぐに答えられる方は意外と少ないかもしれません。
空調設備には冷暖房・換気・除湿といった複数の役割があり、その設置・修理・更新には専門知識や法律への対応が必要となります。
この記事では、空調工事の基本から種類、資格や法規制の違い、業務用エアコンや換気との関係まで解説します。
工事を依頼する際や見積もりを比較する際に、確かな判断ができるようになることを目指します。
目次
空調設備とは、室内の空気環境をコントロールするために設けられる機器やシステム全般を指します。
主に「冷房」「暖房」「換気」「加湿・除湿」といった機能を備え、居住空間や業務空間を快適かつ衛生的に保つ役割を果たします。
空調設備の最大の目的は、外気温の変動や人の活動に左右されやすい室内の空気環境を安定させることにあります。
たとえば夏場は冷房により温度を下げ、冬場は暖房により暖かく保ちます。また、ウイルスやカビの抑制に有効な「換気」や「湿度調整」も重要です。
たとえば小規模な美容院では、スタイリストの作業中に熱がこもりやすく、エアコンと換気扇の組み合わせが求められます。
一方、医療施設や食品工場では、空気清浄機能や温湿度の精密な管理も必要とされ、空調の役割がより高度になります。
空調工事には建物の種類や用途、導入する設備の機能に応じてさまざまなタイプがあります。
ここでは「建物の利用形態別」と「空調機能別」に分けて、主な工事内容を解説します。
一般住宅では主に壁掛け型や床置き型のエアコンが使われ、室内の配線や配管も比較的シンプルです。
一方、商業施設では天井カセット型や業務用マルチエアコンを採用し、見た目や空間効率も重視されます。
工場では、ダクト式空調や排気設備を備えた大規模な工事が行われ、粉塵や高温への対応も求められます。
たとえば飲食店では、厨房エリアと客席で異なる空調設計が必要になります。
厨房には強力な排気・換気設備、客席には快適な温度と静音性が重視されます。
空調はその機能により、冷暖房系統・換気系統・加湿除湿系統に分類できます。
冷暖房は温度調整を行い、換気は外気を取り入れて二酸化炭素や有害物質を排出します。
加湿除湿は湿度の調整を担い、特にカビやウイルス対策に有効です。
各系統は個別に導入されることもあれば、一体型の高機能空調システムとして統合されるケースもあります。
導入時には建物の使用目的や利用者数に応じた最適な組み合わせを検討することが重要です。
空調工事と電気工事は密接に関係しており、どちらも設備導入時に必要不可欠です。
ただし、作業の内容や責任範囲には明確な区別があります。ここではその違いと現場での連携の重要性を解説します。
空調工事は空調機器の設置やダクトの設置、冷媒配管の接続など、空気の流れや温湿度を調整するための作業が中心です。
一方で、電気工事はエアコンに電源を供給するための配線や分電盤との接続、電圧・電流の調整などが対象となります。
たとえば、室外機と室内機の間の配線工事を誰が行うかは案件によって異なり、空調業者が対応することもあれば電気業者が必要になることもあります。
このような境界を曖昧にしたまま進めると、工程の遅れやトラブルの原因になりかねません。
空調工事と電気工事は、同時進行または順を追って進めることが多いため、工程管理と事前打ち合わせが重要です。
空調機器の設置位置や配管のルートによって、電源の取り回しが変わることもあります。
たとえば、事務所のリニューアル工事では、まず空調業者が室内外機の設置位置を決め、続いて電気業者が必要な配線工事を行います。
このような連携体制が整っていれば、工程に無駄がなく、施工後のトラブルも防ぎやすくなります。
近年では、感染症対策や省エネの観点から「換気」への注目が高まっています。
空調設備と換気設備は目的が異なるものの、相互に補完しあう関係にあります。
ここではその違いと、設計・施工時の注意点を見ていきます。
空調は室内の空気の「温度・湿度・清浄度」を調整する役割を持ちます。
一方で換気は「外気を取り入れ、室内の汚れた空気を排出する」ことに特化しています。つまり、空気を“つくる”のが空調、空気を“入れ替える”のが換気です。
たとえば学習塾では、生徒数が多いと二酸化炭素濃度が上がり集中力が低下することがあります。
こうした場合、換気設備の強化によって環境改善が期待できます。
換気設備の導入や更新においては、「換気回数」や「給気と排気のバランス設計」が重要です。
たとえば、店舗のバックヤードだけ排気が強すぎると、外気の流入でドアの開閉が困難になるなどの不具合が生じることもあります。
また、省エネを意識する場合は「全熱交換器」などの設備を導入することで、換気しながらも室温への影響を最小限に抑えることができます。
これにより、快適性と光熱費のバランスがとれた設計が可能となります。
業務用エアコンの導入や更新は、家庭用とは異なる設計・施工上の配慮が必要です。
特に店舗やオフィス、工場などの使用環境によって求められる性能や施工方法が大きく異なるため計画段階からの検討が重要です。
たとえば飲食店では、厨房から発生する熱や湿気への対策が不可欠です。
厨房には業務用換気扇や耐熱型のエアコンを配置し、客席とは別系統で空調設計を行う必要があります。
オフィスでは、執務室・会議室・サーバールームなど、用途ごとに温湿度管理のニーズが異なります。
複数の室内機を一括管理できる「マルチ型空調システム」が選ばれることが多く、省エネ性能やリモート操作対応の機種も人気です。
工場では、粉塵・高温・騒音などへの対応が求められ、フィルター強化や耐環境性に優れた特殊機器の選定が重要になります。
更新工事では、既存の配管・電源設備が再利用可能かどうかを事前に調査する必要があります。
また、古い配管に新しい冷媒ガスが適合しない場合や電力容量が不足するケースもあるため、機種選定とともにインフラ面のチェックも欠かせません。
新設の場合は、内装や照明など他の設備との取り合いも考慮しながら、配置計画・騒音対策・メンテナンス性まで踏まえた設計が求められます。
とくに天井裏に設置するタイプは、将来の点検スペースも確保しておくことが重要です。
空調工事を請け負う業者は、規模や工事内容によっては「建設業の許可」を取得している必要があります。
発注者側も、適正な許可を持つ業者を選定することが、安全かつ法令遵守の工事につながります。
ちなみにReAirでは、管工事業 神奈川県知事許可(特-1)第81231号を取得済みです。
建設業法では、空調工事は「管工事業」に分類されます。
管工事業とは、冷暖房・給排水・衛生設備などの配管設備に関連する工事の総称です。
この許可を取得していなければ一定規模以上の工事を請け負うことはできません。
たとえば、空調配管を含む施工で500万円(消費税込)以上の工事を請け負う場合は、原則としてこの建設業許可が必要です。
また、元請・下請の区分を問わず適用されます。
以下は、許可の有無が関わる一例です。
工事内容 例 | 請負金額の目安 | 許可の必要性 |
---|---|---|
小規模なエアコン1台交換 | 〜100万円 | 不要(資格は必要) |
業務用エアコン3台の新設 | 300〜600万円 | 必要な場合あり |
工場の集中空調・換気整備一式 | 1000万円以上 | 原則として必要 |
なお、建設業許可の有無は「経営事項審査」や「公共事業の入札資格」にも関わるため、事業者選定の一つの目安にもなります。
空調工事は、単にエアコンを取り付けるだけではなく、快適で安全な室内環境をつくるための重要な工事です。
建物の用途や使用目的に応じて、冷暖房・換気・加湿といった複数の要素が関わり、A工事・B工事・C工事といった区分や、法的な資格・許可も深く関係してきます。
工事を成功させるには、施工内容の理解はもちろん、信頼できる業者選びと正確な見積もりの確認が欠かせません。
トラブルを避けるためにも、事前の知識武装が非常に大切です。
「どの業者に依頼すべきか分からない」「見積もりの内容が正しいのか不安」「店舗やオフィスの空調を一新したい」とお悩みの方は、ぜひReAirへご相談ください。
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空調環境を見直すことは、働く人の快適さや店舗の売上にも直結します。お急ぎのご相談も歓迎しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。
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