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風邪やインフルエンザが流行する冬は、特に換気や加湿の意識が高まります。
しかし、ストーブやエアコンなどの暖房機器で室内を温めているのに、換気をしてしまうと室内を冷やしてしまうともったいないと思う方も多いのではないでしょうか。
換気は室内の外へ排出し、外の新鮮な空気を室内へ取り入れるため、窓を開けたり、換気扇を稼働させるなどの方法がありますが、どちらも温めた空気を外へ逃がしているため、部屋が暖まりにくかったり、寒く感じることもあります。
できれば、室内温度を維持しつつ換気ができるに越したことはありませんが、そのような方法や設備はあるのでしょうか。
この記事ではオフィスや店舗などで見かける業務用エアコンや一般家庭によく設置されるルームエアコンで換気をすることができるのか、室内をしっかりと換気するための方法について詳しく解説していきます。
目次
結論から言うと、業務用エアコン単体だけでは換気はできません。
業務用エアコンやルームエアコンは外の空気を吸い込んで、冷やしたり暖めたりしてから吹き出しているというイメージがあるため、一緒に換気もしていると思っている方も多いのかもしれません。
しかし、実際は室内の空気を吸い込んでそれを冷やしたり暖めたりものを吹き出しているため、外の空気と室内の空気は入れ替えていません。
ルームエアコンであればダイキンやパナソニックの一部の機種で換気や加湿機能がついているものがありますが、業務用エアコンの場合、標準で換気機能がついているものはありません。
そのためオフィスや店舗で効率的に換気を行いたい場合には、業務用エアコンだけでなく、高機能換気設備(全熱交換機)などの換気設備の設置が別途必要になります。
高機能換気設備とは、平たく言うと、一般的な換気設備のように排気のみではなく、機器一つで給気と排気の両方を担う換気設備を指します。
窓を開ける必要がないため、室温をできるだけ下げずに換気することができます。
また、室温を大きく変動させないため、エアコンの空調効率が高まり、結果的に電気代の節約にもつなげられます。
ルームエアコンであれば冷暖房しながら換気や加湿が可能な機種があります。
ダイキン社の「うるさら(うるるとさらら)」シリーズで、換気や加湿機能を搭載しておりエアコンによる乾燥を防ぎつつ、換気もしてくれる優れものです。
また、パナソニックから2022年モデルで換気ができる「LXシリーズ Eolia」という機種が新たに出ています。
各機種の詳しい説明はこちらをご覧ください。
▼ダイキン
Rシリーズ うるさらX
▼パナソニック
LXシリーズ Eolia
ルームエアコンの最新情報は【激安・最安値・ランキング比較!エアコンメーカーとその他家電おすすめ情報 様】の「ルームエアコンの人気ランキングやおすすめ情報」でも掲載しておりますので、ご興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
換気が行われていない気密性の高い室内では、空気が循環しないため、空気中のウイルス濃度が上がります。
その結果、感染リスクが高まってしまうのです。
換気によって起こる問題は感染リスクだけではありません。
酸素不足・結露の発生に加え、汚染物質の増加によるハウスダストアレルギーやシックハウス症候群も問題になります。
ここでいう汚染物質とは、人に対して悪影響があるもののことです。
室内の空気中の汚染物質には、一酸化炭素、二酸化炭素、ハウスダスト、花粉、細菌、ウイルス、ホルムアルデヒドなどが挙げられます。
ホルムアルデヒドは、接着剤や防腐剤に含まれる化学物質です。
目がチカチカする、頭痛や息苦しさなど体の不調を感じるといった症状が出るシックハウス症候群の原因の1つとされています。
室内の空気が入れ替わらないと、汚染物質がどんどんとたまっていき健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、汚染物質を薄めたり減らしたりするためには、意識して換気を行うことが重要です。
近年では建物の気密性が高まっています。
気密性の高さは冷暖房の効きのよさに関わってくるため重要な項目ではありますが、汚れた空気が外に出ていきにくい状況も生んでしまいます。
自然に空気の入れ替えが起こりにくいので、換気が必要なのです。
換気は屋内にいる限り重要なものです。
しかし、効率的に換気を行うためには、ある程度の知識も必要になります。
住宅であれば24時間換気システムは常にオンの状態にしておきましょう。
またこまめに窓を開けて部屋の空気が入れ替わるための通り道を作るようにするのもおすすめです。
窓を開けて換気する際の基本は、対角線上の窓を開けること。
一か所や隣あった窓ではなく、向かい合わせの窓を開けることで、空気が効率よく流れるようになります。
風がなくて空気の流れが悪いときは、空気が入ってくる方の窓を少しだけ、出ていく方の窓を大きく開けると効率よく換気ができます。
また、窓が1つしかない場合は、窓を開け、窓に向かって扇風機やサーキュレータを回すとよいです。
窓がない場合も扇風機やサーキュレータを活用して、空気が流れるようにし、別の部屋の窓や換気扇から排気することを意識してみるのもいいかもしれません。
オフィスの場合は建物全体が機械を使って室内の換気が行われていることがほとんどです。
まずは備え付けの換気設備がどこにあるか確認しましょう。
機械での換気は効率がよいですが、人が集まるところや間仕切りによって空気が流れにくいことがあります。
そのため、オフィスでも住宅と同様に空気の流れを作ることを心掛けるようにするのがおすすめです。
具体的には会議後はドアを開けておく、始業前に窓を開けるといったことを意識するとよいでしょう。
店舗やオフィスなどの広い空間の場合は、しっかりと換気をするために業務用エアコンに加えて換気設備を設置することをおすすめします。
業務用エアコンや全熱交換器の導入を検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。
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