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夏が終わり秋になると少しづつ湿度が下がりはじめ、11月頃になると湿度は年間平均で約60%前後まで低下し、12月〜2月頃の冬時期は湿度が50%前後にまで低下します。
冬季は本格的に乾燥対策を取り入れる方も多くなる時期で、ハンドクリームやリップクリームなどの保湿剤や屋内では加湿器を利用する方が多くなります。
特に事務所やオフィス、店舗、クリニックなどの医療系施設は人の往来が激しく空気の出入りが頻繁に起こりますので、より一層乾燥対策は必要となります。ですが、人の集まるような場所では空調設備などの暖房機器使わないわけにはいきませんが、同時に空調機器を利用することによる乾燥も対策したいですよね。
この記事では、「そもそも湿度ってなに?」から「業務用エアコンで加湿ができるのか?」「加湿器以外での加湿の方法」について解説していきます。
目次
湿度とは、空気中の含む水蒸気量を示す指標です。つまり、空気がどれだけ湿っているかを湿度という数値で示しており、「空気が乾燥しているのか」「空気は湿潤なのか」を判断するための基準でもあります。
湿度は私たちの日常生活にも大きな影響を与えています。以下では湿度について解説します。
空気中には常に水蒸気が存在しています。これは川や海などから蒸発した水分であったり、室内では洗面台や台所などの水回りやトレイ、浴室などからも水分が蒸発しており、室内の空気中にも含まれています。
湿度は相対湿度とも呼ばれ、特定の温度での空気中の水蒸気の量を、その温度での最大水蒸気容量に対する割合で示しています。たとえば「湿度50%」の相対湿度は、その温度での空気中の水蒸気が最大容量の半分であることを示します。
湿度は私たちの過ごす環境の快適さにも大きな影響を与えます。湿度が高い場合は空気が湿っぽく感じ、気温が高い場合は汗が蒸発しにくく体温が下がりにくくなるため、蒸し暑く感じてしまいます。逆に、気温が低い場合でも汗は蒸発しにくいですが、体温が下がづらくなるため少しだけ暖かく感じます。
日本では夏は蒸し暑く、冬は乾燥して寒いと言われていますが、まさに湿度が大きく関係しており日本特有の気候になっているのです。
ちなみに、暖かい空気は空気中に含まれる水蒸気量は多くなりますが、空気が冷えるにつれて水蒸気量は少なくなります。そのため、気温が低い冬季は空気中に含まれる水蒸気の量が少なく、そのため空気が乾燥してしまう、ということなのです。
乾燥した空気の水蒸気量を増やすために有効な手段は、加湿器です。
ここでは、加湿の方法についてご紹介していきます。
気化式加湿は、加湿エレメントと呼ばれるフィルターに水を浸透させ、そこに気流を通過させることによって加湿をします。
ヒーターを使用せずに、風を当てるだけなので、消費電力を抑えることができます。
蒸気式加湿には、蒸気スプレー式と電力利用型蒸気発生器があります。
蒸気スプレー式はボイラより、熱源として供給される高圧蒸気を利用して加湿を行うため、利用場所が限定されてしまいます。
電力利用型蒸気発生器は、電気を利用して水を加熱し、沸騰した際に出る蒸気で加湿を行います。ヒーターを用いるためパワフルに加湿することができますが、加熱する分電気代が多く掛かります。
水噴霧(スプレー)式加湿は、ノズルから直接水を噴霧する方式です。
水の搬送動力が必要となり、高圧で水を散布するため、内部部材の劣化が進行しやすくなります。そのため、維持管理に手間が掛かります。
加湿は私たちが過ごす空間において、快適に過ごす以外にも体調管理の面でも極めて重要です。
加湿をすることで得られるメリットを以下で解説します。
乾燥すると肌や粘膜の細菌に対するバリア機能が弱まります。
また、ウイルスは水分を含んでいるため、空気が乾燥した環境では、水分が蒸発してウイルスが軽くなることにより、 比較的長い時間空気中を漂うことができます。
加湿をすることによって、バリア機能を正常に保ち、ウイルスが活動しづらい環境にすることができます。
湿度が高いと体感温度が上がるため、人は暖かいと感じやすくなります。
室温が上がっていなくても、加湿を行うことで実質的に暖房効果を高めることができます。
規模によって使用されるエアコンは異なります。
ここでは、用途別に加湿器付きのエアコンをご紹介していきます。
壁掛形や床置形(大型除く)、天井吊形を除く機器には加湿器を組み込むことができます。
天井カセット形4方向など室内の中央に設置されている機器に取り付けることによって、加湿された空気を室全体に送ることができるのがメリットです。
デメリットとして気になる点は、設置されているエアコンが加湿器組込みではなかった場合の工事費用です。
加湿器組込みのエアコンを新規で導入する場合は、加湿をするための給水配管を用意する必要があります。その為、給水配管をエアコンの加湿器まで布設するための費用、天井の解体補修費用が掛かります。
また、上記以外のエアコンを使用されている場合は、加湿機能付きの全熱交換器を設置するという選択肢もあります。
▼業務用エアコンと、全熱交換器(高機能換気設備)に関する詳しい説明はこちら
ルームエアコンでは加湿もできるダイキン社の「うるるとさらら」シリーズがおすすめです。一般家庭やカラオケ店などの個室では、ルームエアコンが多く採用されています。
「うるるとさらら」は、室外機に搭載された加湿ユニットが屋外の空気を取り込む際に、空気中の水分を取り出し、その水分を利用して室内を加湿する仕組みです。
従来の加湿器のように、水を補給することなく加湿することができます。
▼「うるるとさらら」の詳しい説明はこちら
工場、倉庫は使用用途によって、エアコンが異なります。
事務所スペースは事務所・クリニック同様ですが、検査室や試験室、保管倉庫など一定の温湿度(恒温恒湿)環境が必要な場合は、設備用の大型床置形を使用されていることが多いです。
床置形を大型にすることで、機器内にスペースが生まれ、加湿器や加熱器、風量に合わせた送風機のモーターを組み合わせることができるため、現場の状況に合わせて機器を製造することができます。
加湿器に関しては、工場で蒸気配管がある場合は蒸気スプレー式加湿器、電気容量があり、加湿量を多くしたい場合は電力利用型蒸気発生器など加湿方法が選択できます。
現場ごとに合った機器を製造できる反面、求めている機器を製造するためにはしっかりとした現地調査を行う必要があります。
乾燥しやすい冬は、しっかりと加湿を行うことが重要ですが、用途や規模によって選定する機器は異なります。
ReAirでは、現地調査・見積もりまで無料で行っておりますので、加湿でお悩みの方や導入をご検討されている方はぜひお気軽にお問合せください。
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