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「換気の種類と効率的な方法を解説!体に与える影響とは?」では、換気の種類や効率的な換気の方法、健康に悪影響を与えないための換気のポイントなどについて解説しました。
後編となるこちらの記事では、業種や施設ごとに求められる換気のポイント、そもそもなぜ換気が必要なのかといったことにフォーカスして解説していきます。
目次
風邪やインフルエンザなどの予防には換気が重要とされています。
換気が行われない気密性の高い室内では、空気が循環しないため、空気中のウイルス濃度が上がります。
その結果として、感染リスクが高まってしまうのです。
換気によって起こる問題は感染リスクだけではありません。
酸素不足、二酸化炭素濃度の上昇、結露の発生に加え、汚染物質によるハウスダストアレルギーやシックハウス症候群の原因にもなります。
空気の入れ換えを行うことで新鮮な空気を取り込むだけでなく、人の健康に悪影響を与えうる物質を外に逃がす役割が換気にはあります。
現代の建物は気密性が高く、自然に空気の入れ替えが起こりません。そのため、住居でもビルでも定期的な換気を意識することが必要になります。
換気が重要だと理解していても、換気の頻度や換気を行う時間がどの程度必要なのか把握していない方も多いのではないでしょうか。
そこで参考になるのが「必要換気量」という考え方です。
必要換気量とは、室内の空気を衛生的に保つために、最低限必要な換気量のことです。
建築基準法では、CO2濃度が1,000ppm以下に抑えるように定められています。
これは1人あたり1時間で30㎥の換気量が必要という計算になります。
たとえばオフィスで10人が仕事をしているのなら、10人×30㎥=300㎥ となるので、1時間あたり300㎥の空気の入れ換えが必要となります。
また、必要換気量は床面積あたりの換気量から計算することもできます。
これは業種ごとに適した換気量の計算に適しています。
「必要換気量(m3/h)=室の床面積当り換気量(m3/m2・h)×室面積(m2)」です。
たとえば、ホテルの客室であれば10㎡の部屋に1人が在室するとして、必要換気量は1㎥あたり3㎥となります。
必要換気量については以下の記事でも詳しく解説しています。
人が多く集まる場所であればあるほど、空気は汚れやすくなり、汚染速度も早まります。
そのため、効率的な換気が求められます。ReAirでは、飲食店・保育園・映画館の3つの業種について個別におすすめの換気方法を紹介しています。
エアコンは室内の空気を循環させて室温を調整しています。
室外機の吹き出し口から風が出てくるので一見外の空気を取り込んでいるようにも見えますが、一部の機種を除いて基本的にはエアコンで換気はできません。
冷房時には室内の空気を取り込み、室外機から熱を外に逃がすことで部屋を冷やし、暖房時には室外機を通して外気から熱だけを取り込み、室内に暖めた空気を吹き出しています。
冷暖房時、どちらの場合でも外気を取り込んだり、室内の空気を外に逃がしたりしているわけではありません。
エアコンでの換気は基本的にできない以上、エアコンを利用している最中でも換気もすることが必要です。
エアコンを利用しながら換気をするには、高機能換気設備(全熱交換器)の導入がおすすめです。
高機能換気設備は、外気を取り込む給気と、室内の空気を外に逃がす排気の両方を1台の機械で行うものです。
機械で強制的に空気を入れ替えるため換気が効率的に行えることに加えて、熱交換システムが搭載されている点が、換気扇のような通常の換気設備との違いです。
そのため室内の温度を保ったまま換気できるという大きなメリットがあります。機械で換気を行うため、窓を閉めたまま換気ができるという特徴もあります。
高機能換気設備は、エアコンのオプションではなく別設備になります。2つの違いについては以下の記事で解説しています。
ダイキンのルームエアコンの一部では換気機能がついたものがあります。
ダイキンの「うるるとさらら」シリーズのうち、Rシリーズの「うるさらX」、Mシリーズの「うるさらmini」、スタンダードモデルとなるVXシリーズの3機種については、換気機能がついています。
換気とは新鮮な空気を取り入れる「給気」と、室内の汚れた空気を逃がす「排気」の2つをセットにした言葉です。
うるるとさららシリーズの3機種においても、給気と排気は同時に行うものではない点に注意してください。
Rシリーズの「うるさらX」では給気と排気を切り替えて行えますが、それ以外の2機種では排気は行えず給気のみとなっております。
またRシリーズの「うるさらX」以外の換気機能は外の空気を取り込みつつそれを暖めて吹き出すという仕組み上、給気ができるのは暖房運転時のみとなります。
Rシリーズの「うるさらX」では冷房しながらの給気も可能となり、冷暖房しながらの排気も可能です。
Mシリーズの「うるさらmini」、スタンダードモデルとなるVXシリーズの大きな違いは、加湿機能の有無です。
3機種のうち、スタンダードモデルだけ加湿機能がありません。
また、パナソニックのルームエアコン「エオリア」にも外気を取り込む給気が可能です。
RXシリーズ S22YTRXS
https://re-air.jp/11767/
MXシリーズ S22YTMXS
https://re-air.jp/11729/
室内で過ごす上で、換気は意識しておきたいことです。
ReAirでは、給気と排気のどちらもまとめて1台の機械で行える高機能換気設備を取り扱っております。
換気の際に窓を開ける必要がなく、室温を保ちながら換気ができる設備となっております。
オフィスや店舗への導入をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。