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季節を問わず室内の空気を清潔に保つためには換気が必要不可欠ですが、湿気が気になる梅雨時期や雨の日の場合どのように換気をすればよいでしょうか。
雨が降っている時に、窓を開けて換気すると家の中に雨が入ってしまい、余計に湿気を室内に取り込んでしまうのではと疑問に思ってしまう方も多いかと思います。
そもそも雨の日に窓を開けて換気すること自体に除湿の効果があるのか悩むところです。
この記事では、雨の日でも窓を開けて効果的に換気ができる方法と湿気対策について解説していきます。
目次
湿度とは、そもそも空気中に含まれる水分の割合を指します。
そのため当然、雨の日は晴れの日よりも湿度が高くなりますが、「雨が降っているから…」と換気をせずに窓を閉め切っていると、逆に湿気が逃げ場を失い、湿気が室内に溜まり湿度を上げてしまいます。
ですが「雨が降っているのに窓を開けてしまうと室内に雨が入ってきてしまう…」と思われる方が多いですが、室内に雨が入ってこない程度の雨量であれば、窓を開けて換気することをおすすめします。
雨や風が激しい場合は、逆に室内を濡らしてしまい湿度を高めてしまいますので、雨の降り具合を確認しながら換気するようにしましょう。
前述したように窓を閉め切った状態では湿気の逃げ場を失ってしまい、室内の湿度が上がってしまいます。
湿気の逃げ場を失ってしまう理由は、現代の家屋や建物の気密性が高いことが深く関係しています。
そもそも家屋や建物の気密性とは、室内の隙間を減らし、室外の空気が出入りしにくい状況を指します。
気密性の高い家屋や建物は、室外の空気が室内に入りにくく、室内の空気が外に出にくい構造のため、室温を一定に保ち快適に過ごせるようになります。
また室外の空気による室温変化の影響を受けにくいため、空調設備が一定の温度で稼働できるため、電力の節約や省エネが期待できます。
しかし、気密性の高いの家屋や建物には注意点があります。それは空気が室内に滞留しやすくなり、空気が室外に逃げにくい構造になっている点です。
気密性の高い家屋や建物は「室内を一定の温度に保てる」「節電効果や省エネ」の点で大きなメリットがある反面、空気が逃げにくいため換気を定期的に行わなければ室内に汚れた空気が溜まってしまい、体調へ悪影響を与えてしまう可能性を高めます。
そのため換気をせずに窓を閉め切っていると、室内の湿気も外へ逃がせないため、室内の湿度はどんどんと高くなります。
室内の湿度が高くなることで注意したいことはカビやダニの発生です。
カビやダニが発生する条件は、湿度が70%以上で気温が20〜40℃、ホコリやチリといったダニやカビのエサがある場所、そして空気が滞留しているといった3つの条件がそろったときが最も発生しやすい条件となります。
以下にあらためてダニやカビが発生しやすい条件をまとめます。
これらの条件を揃わせないためには、室内をこまめに換気し室内の空気を入れ替えることが重要です。またダニやカビの発生は、アレルギー症状の悪化にもつながります。
換気をすることで窓から室内に空気の流れが生まれますので、湿気やチリ、ホコリを外に出すことができますのでカビやダニの発生を少しでも防ぐことができます。
換気をしないことにより、シックハウスなどの体調不良も招いてしまいますので雨の日でも換気をすることを心がけましょう。
▼シックハウスについては以下の記事で詳しく解説しています。
参考サイト:カビとダニによるアレルギー。その原因が空気中に漂っている!? | 空気のマメ知識 | DAIKINストリーマ研究所 | ダイキン工業株式会社
先述したように、例え雨の日であっても、適度に換気を行うことでカビやダニの発生を抑えることや、室内の湿度を下げることも可能です。
以下からは雨の日でも窓を開けて換気をする方法や、雨が強くて窓が開けられない場合でも実施できる効果的な換気方法について紹介していきます。
対角線上にある窓を開けることで外からの空気を取り入れながら、室内の空気を外に逃がす吸排気の効率性が高まり、換気効率が上がります。
風が弱く、空気の流れを作りにくいときは、外気を取り入れる入口側の窓は狭く、室内の空気を逃がす出口側の窓は広く開けるとさらに換気効率が向上します。
雨が降っている場合は雨量や風向きによりますが、できるだけ雨を室内に雨を入れないために空気の入口側も出口側も少しだけ開けておくことをおすすめします。
参考サイト:換気は窓の開け方が重要!窓の数別に効率のよい方法を紹介 | 暮らし | オリーブオイルをひとまわし
開けられる窓が1つしかない場合で特に有効ですが、室内の汚れた空気を外に逃がすため、扇風機やサーキュレータ―を排気する側の窓へ向けましょう。
扇風機やサーキュレーターにより室内の空気を強制的に外へ排出することができ、室内に湿気を溜めることを防ぐことができます。
この方法は窓が2ヶ所以上ある室内でも効果的で、窓を開けても空気の通り道が作りにくかったり、無風時でも有効です。
他にも室内の汚れた空気を外へ排出する方法としては、キッチンや浴室、お手洗いなどの換気扇を稼働させる方法も非常に有効です。
もともと換気扇は室内の湿気や煙などを外に逃がすという役割があり換気能力は強く、どの家屋でも換気扇は備わっていますので特に雨季は常に稼働させておくと良いでしょう。
気密性の高い家屋や建物が多い昨今ですが、換気が十分にできない環境や換気をしたくないなど状況は様々ですが、健康のみならず家屋の状態にも悪影響を及ぼす可能性がありますので、雨季や雨が降っている時でも積極的に換気するように心がけましょう。
▼窓を開けなくても換気ができる高機能換気設備については以下で詳しく解説しています。
主に3つの換気方法についてご紹介いたしましたが、実は窓を開けなくても十分に換気をすることができます。
その方法とは、高機能換気設備を導入・利用することです。
高機能換気設備は1台で給気と排気の両方を担い、別名全熱交換器とも呼ばれています。
国内メーカーでは、ダイキンからベンティエール、三菱電機からはロスナイが販売されています。
雨の日も換気は必要ですが、雨が室内に入ってくるような激しい雨天のときは、窓開け換気をおすすめしません。
雨で濡れた箇所からは湿気が発生します。
放置しておくと壁紙や床にカビが生える原因になりますので、窓を開けた際にもし雨で濡れてしまった場合はタオルで拭き取るなどをして水気を取ってください。
雨が激しいときは、窓を開けず、換気扇を使うのがおすすめです。
雨の日であっても湿気や室内の環境改善、ウイルス対策のためにも換気は重要です。
ReAirでは、先程ご紹介した高機能換気設備の入替や新設工事を承っています。工事についてのご相談、お見積もりはお気軽にお問い合わせください。
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