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店舗やオフィス、工場や倉庫などで、業務用エアコンなどの空調設備は業種を問わず欠かせないものです。
業務用エアコンの新設工事や入替工事であっても、業務用エアコンは本体サイズは大きく、重量物になります。
また設置するエアコンの形状に合わせた工事が必要になり、形状によっては設置工事の工程や規模が複雑になり、簡単に設置工事ができるわけではありません。
また、ルームエアコンの場合は設置する箇所に通気口があれば容易に設置することができますし、通気口がない場合でも業務用エアコンよりも工事工程が複雑になることはありません。
設置工事の工程が少なく、工事も概ね容易に完了しますので費用もそれほど高額なることはありませんが、業務用エアコンの場合は設置工事の工程や作業が複雑なためそうはいきません。
この記事では、なぜ業務用エアコンの工事費用は高くなってしまうのか、業務用エアコンのお見積もりの内容や項目、業務用エアコンの入替工事と新設工事で異なるお見積り金額について、解説していきます。
業務用エアコンの機器購入や設置工事については以下からお気軽にお問い合わせください。
オーソリティー空調の業務用エアコンのお見積書の多くは以下の項目が記載されています。
こちらの各項目の内容を説明していきます。
ダクト設備工事の項目は、主にダクト工事に必要な材料や機器、設置に掛かる工事作業費が含まれた金額になります。
内訳の例を挙げると、吹出口や吸込口などの制気口に取り付けるダクトやダンパーなどの機材費が含まれます。
また、工事に必要な備品の使用として現場雑費として含まれる場合もあります。
空調設備工事の項目では、主に空調設備の機器本体費(室内機や室外機、リモコンなど含む)の費用、取付工事に関わる費用が含まれた金額になります。
また、空調設備工事では空調設備の新設や入替、移設などによっても工事の工程がそれぞれ異なります。
工事の工程によって必要な機材や作業、搬入、試験・調整の有無も異なり、工事内容によって金額も大きく変動します。
空調設備工事の見積書は内訳書が付くケースが多いため、内訳書の各項目をよく確認するようにしましょう。
▼空調設備については以下の記事で詳しく解説しています
「保温工事」という名前に聞き覚えのない方が多いかと思います。
保温工事は、
保温工事とは、配管などの様々な設備をグラスウールやロックウールなどの保温材で覆い隠して、熱放散をなるべく抑えるための工事のことを指します。
引用元:保温工事って何するの?~その基本やおもしろさ~
つまり、保温工事は配管などの熱放散を防ぎ、天井内のトラブルを防ぐ工事になります。
空調設備や設置環境の影響で配管の結露を防止する役割や、配管内を通る機器や機材の保護の役割を担い、空調設備などの取付工事ではこの保温工事は概ねセットで付いてくる項目になります。
業務用エアコン、換気設備などの空調設備やダクト・配管工事で必要な部材などを取り付け現場まで運搬するためにかかる費用のことを指します。
交通運搬費は、設置に関わる機材などを自身で用意することができれば必要ない項目になりますが、基本的には空調工事やダクト・配管工事を行う際のほとんどが機材の運搬を含めて依頼するケースが多いく、ほとんどのお見積書で付いてくる項目となります。
諸経費はどの会社の見積書でもよくみる項目です。
この諸経費とは、
諸経費とは工事や作業するにあたって必要な費用や、会社を運営するために欠かせないコストのことです。具体的には、人件費や移動費、通信費、作業車両のガソリン代などを指します。
引用元:諸経費の意味って?どこよりもわかりやすく説明【3STEP解説】
つまり、工事そもそもに掛かる細かな費用の総称ということです。
例えば、作業に必要な機材の使用に掛かる費用や車や作業車のガソリン代など、細かに明記することもできますが、見積書に細かく書いてしまうと、見積書の項目や枚数が非常に多くなってしまいます。
諸経費と総称することで、内訳は見えなくなってしまいますが、一つの項目で完結することができます。
また諸経費は先ほど述べたように『工事に掛かる細かな経費』を指していますが、細かくイチから計算すると膨大な時間がかかってしまうため、設備や工事に必要な費用の5~15%の金額を目安にしている企業が多く見受けられます。
また企業の大きさによってもこの諸費用の金額は異なり、中には工事費の20~30%や工事規模に対して諸経費を計上することもあるようです。
法定福利厚生費もあまり聞き馴染みのない項目かもしれません。
法定福利厚生費は従業員を雇用している事業主が負担する費用であり、建設業界では一般的で法定福利厚生費の内訳の記載は義務となります。
法定福利厚生費は健康保険、厚生年金、雇用保険が含まれており、これら費用の項目が法定福利厚生費となります。
業務用エアコンの新設工事と入替工事は、それぞれ工事工程と作業内容が異なるため、見積り金額が大きく異なる場合があります。
簡潔に説明すると、入替工事の場合の方が新設工事よりも工事工程が少なく、作業内容も簡略なため短期間での工事が可能です。
そのため、お見積り金額も新設工事よりも比較的安価になりやすくなります。
逆に新設工事では、初めてその場所に業務用エアコンなどの空調機器を設置するため、設置が可能な環境に整える工事が必要です。
そのため、まずは設置箇所の環境整備から始めるため、工事工程や工事期間は長くなりますし、それに対する工数もかかります。
そのためお見積り金額も入替工事よりも高くなってしまいます。
以下からは、その入替工事と新設工事の内容について詳しく解説していきます。
入替工事は前述したように既に設置してある業務用エアコンを取り外し、新たに業務用エアコンを設置する工事です。
新規にエアコンを設置する場合と比較して、エアコン本体取り外して、新しいエアコンを取り付ける作業となるため、新規工事よりも費用と時間を短縮することができます。
ですが、業務用エアコンを設置した際の工事データ(竣工図)があり、確認作業がスムーズに進められた場合に限りますので、入替工事を依頼する前に竣工図がお手元にあるか確認しておきましょう。
竣工図(しゅんこうず)とは、現在設置されている業務用エアコンがどのような形で設置されたのかを示す図面のことを指します。
電源やブレーカーの場所、配管の設置方法などに関する情報が記載された図面とイメージするとわかりやすいと思います。
設置された際にどう工事されたのかを示すものですので、竣工図があればエアコンなどの空調機器の取り外しや設置の際に非常に役に立ちます。
竣工図の有無が工事に関わってきますので、お見積り金額にも影響する可能性があります。
業務用エアコンは天井埋込型から壁掛け、天吊りなど様々な形状がありますが、それぞれ機種ごとに型番があります。
業務用エアコンの型番が分かれば業者側で、年式や性能、サイズなどその機種の情報を把握できるため、現地調査や工事作業がスムーズになり、時間の短縮に繋がります。
業務用エアコンの入替工事を依頼する際は、竣工図と共に現在設置されているエアコンの型番も一緒に把握しておくようにしましょう。
業務用エアコンの入替工事を依頼する際に業者側へ竣工図、型番を伝えても、現場に行かなければわからないことが多いこともよくあります。
現在どのようにエアコンが設置されているかなど、状況が把握できる写真を撮って業者へ送ることも重要なポイントとなります。写真があることで工事までの進行がスムーズになる可能性を高めます。
設置環境の写真は1パターンだけではなく、できるだけ現在の設置状況が伝わりやすいように複数のパターンの写真を撮っておくと良いでしょう。
さらに業務用エアコンの本体だけでなく配管や室外機の設置状況などが把握できる写真があると、業者の把握度がより高まり、工事作業が入りやすくなります。
また業者へ設置環境の写真を送る以外では、現場調査前にどのような設置環境だったのか、工事前後の状況を絵として残しておくことで、何かあった際に状況を確認することができます。
業務用エアコンの設置工事にあたっては、必ず現地調査が行われます。
業務用エアコンにはさまざまな形状がありますが、設置を検討している箇所や環境によっては、エアコンを設置できない場合があります。
そのため、まずは業者に設置箇所の相談や現地調査の依頼をおこない、その上で設置ができるのか、設置ができたとしてどのエアコンの形状がベストなのかを相談しましょう。
ReAirはエアコン機器の販売と現地調査から設置工事までワンストップで対応しています!業務用エアコンの新設・入替工事など多数の実績がございますので、お気軽にご相談ください。
家庭でよく利用されるルームエアコンは、「〇畳用」といった表記で出力の大きさを表示されており、設置する部屋の広さ(畳数)に合わせてエアコンを購入する事ができます。
しかし、業務用エアコンを選ぶ際には、単純に部屋の広さ(面積)だけを考慮して決めることはオススメできません。
なぜなら、業務用エアコンの出力は「馬力」と表記されています。そもそも業務用エアコンは広い空間の空調することを目的に設置することを前提としていますので、ルーム用エアコンのように畳数ではありません。
業務用エアコンの馬力については以下で詳しく解説していますので、ぜひご確認ください。
業務用エアコンの機器を選ぶ際には形状と馬力数を見て判断します。
形状は既に設置する箇所を確認した上で選びますので問題ありませんが、馬力数に関しては設置する環境をよく考慮して検討する必要があります。
例えば、室内が同じ広さであってもオフィスの場合と厨房の場合では、空調効率が全く異なります。飲食店など、熱源のある空間では必要な出力やその他必要な設備が異なるため業務用エアコンは、広さではなく部屋の用途に合わせた選定方法が必要です。
業務用エアコンの設置には穴を開ける作業が発生する場合があります。
天井埋込形のエアコンであれば、エアコンの本体サイズに合わせて天井に穴を開ける作業が必要です。そのような作業を行っても問題ないかは、事前に確認しておくとトラブル回避に繋がります。
業務用エアコンには「天井カセット形」「ビルトイン形」「天井吊形」「壁掛形」「床置形」など、さまざまなタイプがあります。
「天井カセット形」と「ビルトイン形」は天井に埋め込むタイプのものです。そのためどちらもインテリアのジャマをしにくいという特徴があります。ビルトイン形は本体から離れた場所にも吹出口を設置できるタイプのエアコンです。
天井吊形は、その名の通り天井に吊るので天井裏にスペースがなくても設置できますが天井が低いと圧迫感を感じやすいでしょう。床置形の場合は、床スペースを使用するため部屋が狭くなるといった注意点があります。
取り付け作業にかかる時間は、エアコンのタイプによって異なります。
壁掛形であれば比較的短時間で完了しますが、天井カセット形やビルトイン形は作業工程が多いため長時間な工事になりがちです。
あらかじめ余裕をもったスケジュール調整を意識するようにしてくださいしておくことをおすすめします。
業務用エアコンの取付工事を行う際には、業者に共有する情報の有無が非常に重要です。
なるべくスムーズにエアコンの取付工事が進行するよう、工事を依頼する前に竣工図など必要な情報を把握、準備しておくことが良いでしょう。
業務用エアコンは取り外しや取り付けに時間がかかります。
機器を入れ替える場合は「過去の工事情報」を、新規取り付けの場合は事前に設置場所などの情報を把握した上で機種の選定を行うのがおすすめです。
入れ替えや新設の場合など、業務用エアコンのご相談はReAirにお問い合わせください。
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