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エアコンは大きく分けて業務用エアコンとルームエアコンの2種類があります。
それぞれ用途は同じですが、設置される環境や目的が異なり、業務用エアコンの場合はオフィスや商業施設などの店舗で使用されることが多く、さらに工場や施設など特殊な現場でもよく見られます。
また業務用エアコンは一般的にパッケージエアコンとも呼ばれ、「パッケージエアコン=業務用エアコン」と認識されています。
では、なぜ業務用エアコンをパッケージエアコンと呼ぶのでしょうか。
この記事では、パッケージエアコンの概要と業務用エアコンの種類を解説します。
▼業務用エアコンの取付工事については以下の記事で詳しく解説しています。
目次
パッケージエアコンとは、簡単に言えば1つの室外機に対して、室内機1台〜複数台がセット(パッケージ)になったエアコンを指し、空調業界では「PAC(パック)」とも呼ばれます。
このパッケージエアコンは「店舗、オフィス用パッケージエアコン」「ビル用マルチエアコン(ビルマル)」「設備用パッケージエアコン」の3つに大別できます。
店舗、オフィス用パッケージエアコンとは、店舗やオフィス・事務所などの、中小規模の屋内に適した業務用エアコンの一種です。
一つの室外機で1台から複数台の室内機を一括して連動させて稼働させることができ、店舗や商業施設、オフィスなど広い空間や複数の部屋がある環境での設置に向いています。
店舗、オフィス用パッケージエアコンは室内空間を均一に冷暖房することを得意としており、満遍なく室内を空調する際に最適なエアコンです。
多くの場合天井に埋込む形で設置され、ダクトが剥き出しの形で設置されるスケルトンなど、柔軟に状況に合わせた設置方法を選択することが可能。
設備用パッケージエアコンは、主に工場や倉庫、施設など広い空間で特殊な現場で使用される業務用エアコンを指します。
業務用エアコンの中でも非常に高い冷暖房能力を持っており、5〜50馬力以上の範囲で展開されており、水冷式と空冷式の2種があり設置環境によってそれぞれ選択することができます。
工場のように熱源の発生が想定される環境では、冷却水を媒体とする熱交換効率が高い水冷式を採用されるケールが多いようです。
その他には油や粉塵、高湿度、高温度などの耐性に特化した機種もあり、さまざまな環境下で設置が可能です。
ビル用マルチエアコンは、業務用マルチエアコンとも呼び、空調業界ではビルマルやマルチとも呼ばれており、オフィス用パッケージエアコンよりも馬力が高く、面積が広く大規模な建物に設置を想定した業務用エアコンです。
ビル用マルチエアコンは室内機の個別運転が可能なため、屋内の各部屋でそれぞれ設定温度を調整することができます。
例えば、オフィスビルではフロアや会議室などの室内でそれぞれ温度設定が必要になります。このような場合、複数の室内機をそれぞれの室内に設置し、それぞれの室内機を個別に制御することで、各室内で適した温度設定が可能となります。
また、ビル用マルチエアコンの室外機は室内機へ電源を供給することが可能で、室外機の馬力範囲内であれば室内機の形状は自由に選択することができますので、設置環境に合わせて柔軟な設置工事が可能となります。
さらに、ビル用マルチエアコンはエネルギー効率にも優れており、1つの室外機に複数の室内ユニットを接続するため、必要なエリアのみ空調することができ、エネルギーの無駄を減らすことができます。結果的の節電効果も見込めます。
ビル用マルチエアコンを選ぶ際には、まずビルの規模や空調が必要な部屋数、各エリアの冷暖房の要件を考慮することが重要です。
パッケージエアコンは先に解説したように「店舗、オフィス用パッケージエアコン」「ビル用マルチエアコン(ビルマル)」「設備用パッケージエアコン」の総称であり、これは業務用エアコンの一種であることから、結論「パッケージエアコン = 業務用エアコン」ということです。
つまり、業務用エアコンはオフィスや店舗などの商業施設向けの空調設備の全般を意味しており、その大きなくくりの中にパッケージエアコンがあるという形になります。
業務用エアコンは主にオフィスや店舗、商業施設などの環境に向けて設計された空調設備を指しており、これにはオフィスビル、ホテル、小売店、工場、レストラン、病院など、商業施設や産業施設向けのエアコンが含まれます。
パッケージエアコンは、建物の種類、構造、用途や発熱量によって必要な冷暖房能力も異なるため、家庭用エアコンの「〇畳用」という単位ではありません。
パッケージエアコンを選ぶ際には、主に「設置環境」「利用用途」「空調する室内の広さ」「形状 / メーカー」の4つの要素を加味して検討します。
パッケージエアコンの形には以下の8種類の形状があります。
・天井カセット形4方向
・天井カセット形2方向
・天井カセット形1方向
・天吊形
・壁掛形
・床置形
・天井ビルトイン形
・天井埋込形ダクト形
どの形が適しているかは設置場所によって決まります。残念ながら好きなところに好きなタイプのエアコンを選べるわけではありません。機能や見た目の特徴を簡単にまとめると、天井カセット形は天井に貼りついているように見えるタイプのものです。
室内機本体は天井内に埋め込まれておりパネル部分だけが見えている、オフィスや店舗でよく見る最も一般的なタイプです。
天井吊形はその名の通り、天井から吊り下げるタイプのものです。体育館や学校、飲食店などで採用されていることが多く、その名の通り天井から吊り下げられています。
壁掛形は、家庭用エアコンのような見た目をしています。ただ、業務用のエアコンなので出力は家庭用エアコンと比べて大きく勝ります。
床置形は、床に近い部分に吹出があるため、暖房などにより適している製品です。また、手入れや掃除に脚立を使う必要もないため、維持が簡単というメリットがあります。
ビルトイン形は、室内機と吹き出し口が離れているエアコンです。室内機本体は天井に埋め込み、吹き出し口を本体から離れた位置にダクトでつなぎます。
室内機1台に対して、吹き出し口は2~4個設置することができますし、天井に埋め込むため室内のインテリアや装飾に影響を与えにくく、目立たないことが特徴です。
天井埋込ダクト形も見た目はほぼ同じものですが、ビルトインは吸込口が本体下にあり、天埋ダクト形はダクトによりさまざまな位置に付けられることが大きな違いです。
前述したように、パッケージエアコンは家庭用エアコンのように単純に部屋の広さだけで選べるものではありません。たとえば静かで人の出入りが少ないオフィスと、中華料理店では同じ広さでも後者の方が大きな冷暖房能力のエアコンが必要です。パッケージエアコンの冷暖房能力は馬力で表すこともでき、1.5馬力から12馬力まであります。
国内の主なパッケージエアコンメーカーは以下の6社です。
・ダイキン
・三菱電機
・日立
・東芝
・パナソニック
・三菱重工
エアコンとしての機能に特別な違いは見つけづらいですが、価格やデザイン、消費電力には違いがあります。購入する際はそういった点を比較するとよいでしょう。
パッケージエアコンは業務用エアコンの1ジャンルです。単純に店舗用エアコンと呼ぶこともあります。
パッケージエアコンにはさまざまな種類がありますが、まずはどのような業態でどのくらいの広さだからどの程度の冷暖房能力が必要というように、1つずつ絞りこんでいく必要があります。
もしも冷暖房能力不足のものを選んでしまうと、エアコンの効きが悪くなる、常にフル稼働させなくてはならないので壊れやすくなるといったデメリットがあります。
必ず用途や広さに合わせてエアコン選びをすることが大切ですので、信頼できる業者に相談することをおすすめします。
ReAirでもご相談を承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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