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2022.03.25業務用エアコン導入ノウハウ

マンションや一戸建ての換気設備と空調について

マンションや一戸建ての換気設備と空調について

マンションの購入や転居を検討している方は、物件検索サイトなどに表示される「24時間換気システム設備」という言葉を見かけたことがあるかと思います。

この「24時間換気システム」は昨今の新型コロナウイルスによって、換気の重要性がさらに注目され、マンションや一戸建てに転居を検討する際には、これらの有無で入居の判断をする方も多いのではないでしょうか。

さて、なぜ24時間換気システムが備え付けられているマンションと、備え付けられていないマンションがあるのでしょうか。

当記事では、24時間換気システムの有無について、換気設備が付いていない場合は後付けは可能か、またマンションの換気設備と空調の関係について解説をしていきます。

マンションや一戸建に設置されている「24時間換気システム」とは

マンションや一戸建に設置されている「24時間換気システム」とは

24時間換気システムは、その名の通り24時間換気ができる設備のことを指します。

2003年以前は設置の義務はなく、換気設備の代表的な設置箇所である、台所や浴室、洗面所、トイレのみに設置されていました。

しかし、2003年以降は改正建築基準法が施工され、2003年以降に建築されたマンションや一戸建ては24時間換気システムの導入が義務化となりました。

参考サイト:改正建築基準法:関連法規|三菱電機  空調・換気・衛生

なぜ2003年に改正建築基準法が施工されたのか

24時間換気システムは2003年(平成15年)7月1日に改正建築基準法の施工により、義務化となり現在多くのマンションや一戸建てに24時間換気システムが設置されています。

義務化となった背景には「シックハウス症候群」が背景にあります。

そもそも、シックハウス症候群とはなぜ起きてしまうのでしょうか。
その主な要因は以下の3点が挙げられます。

・住宅で使用されている建材や家具、日用品などから様々な化学物質が発散されている
・住宅が高気密、高断熱化したこと
・ライフスタイルの変化により、換気に対する意識の低下と換気の不足

これらの影響により、めまい・頭痛・吐き気・喉の痛み・目がチカチカするなどのシックハウス症候群を発症してしまう問題が発生し、これらの問題を解消するために、改正建築基準法が施行されました。

また、24時間換気システム設置の義務以外にも、ホルムアルデヒドに関する建材の規制やクロルピリホスの使用禁止など、人体にとって有害となる化学物質の使用に関する規制も含まれています。

参考サイト:改正建築基準法 – 国土交通省
参考サイト:24時間換気システムはなぜ義務付けられた?背景や物件の選び方! | クラモア

その他、シックハウス関連の基準や制度は以下になります。

厚生労働省室内化学物質濃度指針値
建築基準法のシックハウス対策
住宅性機能表示制度

24時間換気システムは付けっぱなしがいい?

これまで「24時間換気システム」の設置義務と背景について解説をしてきましたが、この換気システムは常時稼働させておく必要はあるのでしょうか。

結論としては、常時稼働させておくことが推奨されています。
24時間換気システムは名前の通り、”常時換気”が名目となり、その役割となります。

24時間換気システムは1時間で部屋の半分を換気、2時間で全部屋の空気を全て入れ替える設計となっています。

つまり、全部屋の換気をしたい場合は少なくとも2時間以上は換気システムを稼働させる必要があります。

参考サイト:24時間換気システムはつけっぱなしが基本? 電気代はいくらかかっているのか

24時間換気システムを止めても良い?

24時間換気システムは常時稼働させることが推奨とされていますが、室温の変動や外の騒音、臭い、虫の侵入などが理由で換気システムを止めてしまうこともあるかもしれません。

短時間の稼働停止であれば問題ありませんが、長時間稼働を停止してしまうと汚染された空気が屋内に留まってしまい、シックハウス症候群の症状が出てしまう可能性があります。

そのため、1日に数回は換気システムを稼働させる、または窓を開けて換気することをおすすめします。また、換気システムは梅雨の時期や洗濯物を屋内で干している場合は常時稼働させるようにしましょう。

梅雨の時期や洗濯物を屋内に干すと湿気が溜まりやすくなり、換気設備を稼働していない場合、窓に結露が発生してしまい、カビが生えやすくなります。

カビは高い湿度(70%以上)と適度な温度(20℃以上)によって発生しやすくなります。
換気システムを稼働させることによって、湿度を外に逃しカビの発生を抑えることができます。

参考サイト:24時間換気を止めたらどうなる?停止した場合の対処や寒さ対策を解説
参考サイト:カビやダニを防ぐ!換気と掃除で快適な暮らし

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マンションや一戸建てへ換気設備の後付けは可能か

マンションや一戸建てへ換気設備の後付けは可能か

24時間換気システムと一口に言っても、複数の換気方法があり「第一種換気方法」「第二種換気方式」「第三種換気方法」があります。

「第二種換気方法」の換気方法は主に工場などのクリーンルームや病院の無菌室などに用いられる換気方法で、一般家庭などにはあまり用いられない換気方法です。

「第一種換気方法」「第三種換気方法」では換気方法がそれぞれ以下のように異なります。

第一種換気方法とは

第一種換気方法とは、給気と排気の両方を機械で行い、強制的に給気と排気を行いますので、室内の空気循環や換気を安定して行うことができるなど大きなメリットがあります。

しかしデメリットとしては給気と排気の両方で機械を設置する必要がありますので、導入コストやランニングコストがやや高くなる傾向があります。

第三種換気方法とは

第三種換気方法とは、窓や玄関などから自然に給気を行い、機械で強制的に排気を行います。

第一種換気方法と比較すると換気効率は下がってしまいますが、第三種換気方法は一般家庭でもっとも使われている換気方法です。

第三種換気方法は第一種換気方法とは異なり、導入コストやランニングコストを抑えることができます。

デメリットとしては、住宅の気密性が低い場合、隙間から外気が入り込みやすくなりますので、室温を一定に保つために冷暖房を余計に稼働させる必要があります。

上記のように換気方法はいくつかあり、間取りや物件の状況に合った換気方法を取り入れましょう。

また、物件の状況によって一般的な換気扇などのような換気設備や、ロスナイ・ベンティエールといった高機能換気設備を後から導入できる場合があります。

参考サイト:【ホームズ】一戸建て住宅における24時間換気システムの種類と選び方 | 住まいのお役立ち情報
参考サイト:新築には導入が必須「24時間換気システム」の仕組みと注意点 | コノイエ

▼ロスナイ・ベンティエールの詳しい説明はこちら

高機能換気設備と通常の換気設備との違いを解説

24時間換気システムがない場合の対処法

24時間換気システムが備え付けられていない場合は定期的に換気をする意識を高めましょう。

特に冬など気温が下がる季節は窓を開けて換気をすることが億劫になりがちです。
換気をすることで室温を大きく下げてしまうため、換気をしたくないという方も多いのではないでしょうか。

しかし、換気を定期的に行わない場合、シックハウス症候群発症のリスクや室内に溜まった湿気が原因でカビを発生させてしまう可能性も高まります。

また、室内が暖かく、乾燥している場合は空気中のウイルスや菌が増殖する恐れもありますので、積極的に換気を行いましょう。

窓をあけて風の通り道を作る

換気システムが備え付けられていない環境でも、風邪の通り道を作ることで十分に換気することが可能です。

換気方法は、窓を2箇所開けることが基本となり、一方を給気側、もう一方を排気側とします。
給気側の窓は小さく開け(1/3から半分程度)、排気側の窓は大きく開ける(半分程度から全開)と効率よく換気することが可能です。

また換気は部屋の大きさや窓の大きさにもよりますが、おおよそ2時間に1回5〜10分程度おこなうことが推奨されています。
また換気は換気する時間よりも、換気する回数を増やす方が効率的に換気ができます。

参考サイト:上手な換気の方法 | 空気とくらし | 空気で答えを出す会社 | ダイキン工業株式会社
参考サイト:風を取り入れやすい窓 | 窓の教科書 | YKK AP株式会社

24時間換気とエアコンなどの空調設備

24時間換気とエアコンなどの空調設備

これまで24時間換気システムは常時稼働させること推奨してきましたが、エアコンなどの空調機器を稼働させながら、換気システムを稼働させても空調効率に影響しないか気になるところです。

結論からお伝えすると、常時換気を行われていますので多少ではありますが空調効率は低下します。室温に対して外気温が異なる場合はその分、僅かでは室温が温まりにくく、冷えにくくなります。

ですが、実際は気になる程の変化はなく、24時間換気システムを稼働させながら、エアコンを稼働させていても大きな差はありません。

しかし、だからといって24時間換気システムを停止してエアコンを稼働させ続けると室内の空気環境が悪化し、体調に影響をきたす可能性も否めませんので注意が必要です。

参考サイト:ハウスメーカーで良く聞く、24時間換気システムって何?必要性や種類を解説
参考サイト:絶対切っちゃダメ? 意外と知らない24時間換気システムあれこれ | 空気 | UP LIFE | 毎日を、あなたらしく、あたらしく。 | Panasonic

まとめ

24時間換気システムはシックハウス症候群のリスクを下げるだけではなく、私たちが過ごす室内環境を整えてくれる大きな役割があります。

もちろん、24時間換気システムが備え付けられていない物件であっても、正しい換気方法で換気することによって、そのリスクを下げることができます。

換気は私たちの生活において欠かせないものであり、ぜひ意識的に換気することをおすすめします。

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