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暑い時期や寒い時期は、どうしても窓を閉め切ってエアコンをフル稼働させてしまいがちです。
しかし、季節を問わず新鮮な外気を取り込む換気はとても重要なもの。
この記事では、通常のエアコン使用時に部屋の換気を行う際のポイントや、換気機能付きのエアコンと通常のエアコンの仕組みの違いを解説していきます。
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目次
換気機能付きのエアコンは、エアコンで新鮮な外の空気を取り込み、冷やしながらエアコンの吹き出し口から冷たい空気を出すものです。
換気は外気を取り込む給気と、汚れた空気を外に出す排気がセットになったものですが、換気機能付きエアコンで行うのは給気です。
排気に関しては室内のレンジフードや廊下、換気口など、部屋の設備から自然に排出する方式になっています。
2021年10月15日時点で「換気ができるエアコン」は、ダイキン製のルームエアコンのみとなっています。
ダイキン製であればすべての機種で換気ができるわけではなく、「RXシリーズ」「MXシリーズ」「VXシリーズ」の3機種のみで換気が可能です。
ダイキンの換気機能付きエアコンで行われる換気方法は第二種機械換気方式と呼ばれるものです。
第二種機械換気方式は、給気を機械で行い、排気を自然換気で行うもののことです。自然換気とは機械を使わずに窓や排気口から自然に空気を外に出すものをいいます。
この換気方式では屋外より屋内の気圧が高くなるため、チリやほこりなどが室内に入りにくくなり、クリニックで採用されていることが多い換気方法です。
ダイキンのエアコンでは風量が強の場合、18畳程度用以上の能力の機器で1時間に32立方メートルの換気が可能です。
部屋の広さによってはこれだけでは十分な換気ができない場合もあるため、その際は窓開け換気をあわせて行う必要があります。
業務用エアコンには標準で換気機能が付いている物はないため、業務用エアコンと併せて換気を行いたい場合は「高機能換気設備」という換気機械を別途設置すること実現できます。
▼高機能換気設備についてはこちら
通常のエアコン稼働でも「換気ができている」と誤って認識されているケースは多くあります。
しかし、エアコンは部屋の中の空気を吸い込んで、その空気を冷やしたり温かくしたりして部屋の中に戻すだけで、外気を取り入れることはしていません。
つまり、部屋の中の空気を循環させているに過ぎません。
令和2年以降、窓を開けて換気するときの時間の目安として環境省では、30分に1回、数分程度を推奨しています。
一度にまとめて行うよりもこまめに行う方が効果は高く、1時間に10分間の換気を1回するよりも、1時間に5分間の換気を2回する方が有効です。
換気機能つきのエアコンでなくても、工夫をすることで上手に換気することができます。
換気機能つきのエアコンに頼らずに換気を行う場合、「24時間換気システム」を利用する方法があります。これは2003年7月以降にできた建物であれば設置されています。
24時間換気システムとは、家の各所にある換気扇を使うと壁や天井の換気口から部屋の中の汚れた空気を排出し、同時に外の綺麗な空気を取り込む仕組みです。
24時間換気システムを使うことで、理論上は2時間で室内の空気を全て入れ換えられるようになっています。
ですがその際、外から空気が入ってきて寒い、または暑いという理由で天井や窓の換気口を閉じたり、24時間換気システムのスイッチを切ったりすることは換気ができなくなるためおすすめできません。
24時間換気システムが設置されていない場合や、なるべく早く換気を行いたい場合には、窓を開けて換気を行ってください。
またその際に意識したいのは「空気の通り道を作る」ことです。
1か所の窓だけ開けるのではなく対角にある窓も開けることで空気の通り道ができ、よりスムーズに室内全体の換気ができます。
開ける窓が1つしかない場合は、扇風機を窓の方へ向けて動かすことで部屋の外に空気を流すことができます。
夏と冬では、推奨される換気方法が異なることをご存知でしょうか。
夏の暑い日にはエアコンの電源を入れる前にまず換気をしてください。
すぐにエアコンを稼働させるよりも、まずは熱くなった空気を換気で外に出した方がすばやく効率的に冷房を効かせることができます。
エアコンの運転中に換気をする際は、エアコンを稼働させたままで少し設定温度を低くします。換気をすると外の空気が入ってくるため部屋の温度が上がりやすくなります。
熱中症予防のために、換気中に暑いと感じたら無理をせず設定温度を下げるようにしましょう。
夏の場合、エアコンの近くの窓を開けると外から入ってくる空気の温度が高いため、それをエアコンが直接取り込んでしまいます。
するとエアコンに高い負荷がかかってしまい、熱交換の効率が悪くなりますし電気代が上がる原因にもなります。
また温度が高い空気を急激に冷やすとエアコンの吹き出し口に結露が発生しやすくなるため、結露防止のためにもエアコン運転中の換気は、なるべくエアコンから離れた窓を開けるようにするのがよいでしょう。
冬は事前に暖房で室内を暖かくしておいてから換気をするのがポイントです。
冬は夏よりも室温と気温の差が大きいため、窓を開けての換気が耐えられないという方も多いと思います。
事前に暖房をつけて部屋の空気だけでなく床や壁、天井を暖めておくことで窓を開けても急激に温度が下がりにくくなります。
冬場でも夏場と同様に換気の際に開ける窓は、エアコンの負荷を減らすためにエアコンから遠い場所にするのがおすすめです。
通常の業務用エアコンでは換気機能はないため、24時間換気システムの利用や定期的な窓開け換気を行う必要があります。
部屋の中の汚れた空気を外に逃がすためには、換気は非常に有効です。
換気機能付きエアコンが設置されている場合でも、その機能に頼りきることなく適宜換気を行うことでより効果的に空気環境を整えることができます。
業務用エアコンや換気でお困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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