業務用エアコン運用ノウハウ 2021.06.14

業務用エアコンの故障は夏が多い!故障の防止策とやっておきたいメンテナンスを解説

業務用エアコンの故障は夏が多い!故障の防止策とやっておきたいメンテナンスを解説

6月や7月になると30℃を超える日が続き真夏日や猛暑日が増え、室内で過ごすためには最早、エアコンは必須のアイテムになっています。夏はエアコンが本稼働する季節ですが、その大事な時期にエアコンが故障したら大変ですよね。

特にオフィスや店舗の場合だとお店の売上はもちろん、お客様や従業員に大きな影響を与えますのでエアコンの故障は避けたいものです。

エアコンの修理を依頼したいけど、エアコン修理業者も繁忙期を迎えていますのですぐには対応できない時期でもあります。

この記事では、真夏の大事な時期にエアコンが故障せずしっかりと活躍してもらうために、やっておきたい故障防止策とメンテンナンス方法を紹介します。いざ夏になってエアコンのスイッチを入れたら壊れていたなんてことがないように、ぜひ事前のチェックを行ってくださいね。

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なぜ夏にエアコンが故障しやすいか

夏場にエアコンが故障しやすいのはなぜ?

夏になるとエアコンが壊れやすくなるのは、夏以外の季節と比べてエアコンがフル稼働しているからです。夏は常時稼働させることが多くなりますので、稼働時間ものびますし、室内温度も低く設定しますので、外気温と比較して低くなってしまいます。

エアコンは設定された温度に達するまで多くの電力を使用するため、外気と室温の差が大きくなる夏は夏前の季節と比べると消費電力は大きくなりやすくなります。消費電力が大きくなれば電気代もかか理ますが、それだけでなくエアコン本体にかかる負荷も大きくなりますので、そのぶん故障しやすくなります。

エアコンの故障は室外機の設置場所に大きく影響する

エアコンの故障を防ぐためには、エアコンに大きな負担をかけないことが重要です。

先述したように、エアコンがフル稼働することにより大きな電力を消費するとともに、機能を最大限活用しますので通常稼働よりも故障する可能性は高くなります。そのため、室内機の稼働だけを注視しがちになりますが、実は室外機にも大きな負担がかかっており、実は室内機よりも室外機の方が故障しやすいことがあります。

室外機は背面(壁側)から空気を吸い込み、熱交換器を通して適した温度にし室内へ送り込み、正面から室内の温度を調整するために空気を排出する役割があります。夏の場合は室外機から暖かい空気を排出することで、室内の熱を逃がして冷やしています。

ところが室外機の周りに物があると、空気が上手く流れることができず熱が溜まりやすくなり、熱い空気が室外機の周りに滞留してしまいます。熱い空気が室外機の周辺にたまると、室外機は排出したばかりの熱い空気を再び背面から吸い込んで、温度調整をしてしまいます。

これがエアコンの大きな負荷となり、冷却能力の低下や過稼働を起こし故障につながります。室外機が原因で故障するケースは多くありますので、故障を防止のために室外機の周辺に物やを置かず、できるだけ壁から離すだけでなく、直射日光が当たりにくく、風通しのよい場所に設置することがベストです。

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夏前にやっておきたいトラブル防止策

夏前にやっておきたいトラブル防止策

室外機の設置場所を整えること以外にも、故障や不調を避けるために夏が本番になる前にやっておきたいことがあります。

エアコンのクリーニング

エアコンの効きが悪い、異音や異臭がするといったトラブルの原因の多くはエアコンに内にたまったほこりやカビです。フィルターであれば家庭用エアコンと同様に自分でも取り外して掃除できますが、エアコンの内部となると専門的な知識がなければ不可能です。

最低でも2年に1度は業者に依頼して、エアコンのクリーニングをオススメします。

本格的な夏の前に試運転を

本格的に暑くなる前にぜひ行っていただきたいのが、夏を想定した試運転です。試運転をすることで、エアコンがきちんと効くか、異音や異臭はしないかの確認をします。

夏はエアコンが壊れやすい時期ですので、エアコンを修理する業者の繁忙期です。そのため、仮に夏本番になってエアコンを本格稼働させたときに故障や不調が発覚しても、すぐに修理してもらえないことが想定されます。

また、繁忙期であることを理由に出張費や作業費が高くなっている場合もありますので注意が必要です。

夏前に行っていただきたい試運転は「設定温度を最も低くして40分運転」です。夏を想定した試運転ですので、もちろん冷房モードで行うようにしてください。

試運転を行う時期は、少し暑くなってくる5月ごろがおすすめです。冷房モードで最低温度に設定し、40分間運転してください。

試運転を始めて10分経ったら、エアコンから冷風が出てきちんとエアコンが効いているかの確認と、エラーコードは表示されていないかを確認してください。

問題がなければさらに30分運転させ続け、再度エラーコードのチェックと、室内機から水がこぼれていないかを確認してください。

エラーコードはもちろんですが、室内機から水が出ることもエアコンに不具合が出ているサインです。何らかの症状があるならメーカーサイトや取り扱い説明書を見て、エラーコードの内容確認やメーカーが記載している対応策を実施してください。

不具合が直りそうになければメーカーや業者に依頼して修理してもらうことを確認しましょう。

不具合が出ていることは残念ですが、早めに試運転したおかげで混雑しない時期に迅速に修理でき、最悪の事態は避けられたとポジティブに考えてください。

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最後に・・・

最後に・・・

家庭用エアコンに比べて耐久性に優れる業務用エアコンであっても、過酷な使用環境にあれば壊れやすくなります。

たとえば部屋の使用環境とエアコンの出力(馬力)が合致していないと、エアコンは常にフル稼働し、壊れやすいです。業務用エアコンの出力は、〇畳用という広さで区分はされておらず、馬力で表されます。

これは業務用という性質状、部屋の使用用途がまったく異なるからです。たとえば同じ広さであってもオフィスと飲食店であれば、調理の熱が発生する飲食店の方が馬力の大きなエアコンを設置する必要があります。

使用用途を無視して馬力の小さな業務用エアコンを設置すると、負荷が大きくなる夏になると毎年壊れてしまうといったことになりかねません。

たとえば、もともとはオフィスだったところをリノベーションして飲食店にしたのであれば、既存のエアコンがあったとしてもオフィスに合わせた馬力である可能性が高いです。

ひんぱんにエアコンに不具合が出るようであれば、馬力の見直しのための買い替えも視野に入れた対応を考えてみることをおすすめします。

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まとめ

夏になると負荷が大きくなりエアコンが壊れやすくなります。しかし、事前に試運転やクリーニングをしておくことで夏本番にエアコンが故障してしまうリスクを大幅に減らせます。

定期的なメンテナンスは、エアコンを長持ちさせることにもつながるので、ぜひクリーニング&業者でのメンテナンスをオススメします。

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