業務用エアコン運用ノウハウ 2023.04.27

エアコンのつけっぱなしは節電になる?業務用エアコンとルームエアコンの出力や消費電力についても解説

エアコンのつけっぱなしは節電になる?業務用エアコンとルームエアコンの出力や消費電力についても解説

業務用エアコンや家庭などのルームエアコンは電源をこまめに消すよりも、電源はつけっぱなしの方が消費電力が抑えられて電気代が安くなる、と聞いたことはありませんか?

この記事では、本当にエアコンはつけっぱなしの方が消費電力を抑えることができるのか、さまざまな観点からエアコンの消費電力について解説していきます。業務用エアコンやルームエアコンの電気代を抑えるためのポイントもあわせてご紹介していきますので、ぜひご参考ください。

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業務用エアコンが1時間で消費する電力

業務用エアコンが1時間で消費する電力

業務用エアコンは家庭用エアコンよりも本体も大きくそれに伴い出力も大きく、消費電力も多くなります。

基本的に電気代の計算方法は家庭用エアコンと同様で、消費電力(kw)と電力使用量(円/kwh)、使用時間(h)で計算され、算出式は以下の通りになります。


電気代(円)=消費電力(kW)×電力量料金(円/kWh)×時間(h)

電力使用量とは、電気料金の単価にあたるもので「1kwhあたりの電気料金」を表します。

電力会社の料金表と契約内容を照らし合わせると、電力使用量として「1kWhあたりの電気料金」が記載されており、1kWhとは「1時間当たり使用した電力量」を指します。

エアコンの出力、馬力によって消費する電力が異なる

エアコンの出力、馬力によって消費する電力が異なる

家庭用エアコンでも業務用エアコンでも機種によって出力や馬力が異なりますので、電気料金も一概に「1時間あたりの電気代はいくら」とは言えません。

電気料金の節約を考えるのならば、まずはエアコンの出力や馬力について理解しておく必要があります。家庭用エアコンの出力は「kw」で表されます。また家電量販店などでよく見かける「〇畳用」が表記されていますので、それを目安にエアコンを購入するようにしましょう。

一方で業務用エアコンの多くは出力を「馬力」で表記しており、馬力をkwに換算すると1馬力は約2.8kwに相当します。

某有名メーカー様の家庭用エアコンを例とすると、10畳用のもので出力は2.8kw(およそ1馬力)、12畳用のもので3.7kw(およそ1.3馬力)となっています。対象とする畳数が2倍になってもkw数が2倍になるわけではないので少し比較がしづらいですが、1馬力が2.8kw相当であることからすると、ある程度広い部屋用の家庭用エアコンでも2馬力にも達しないことが分かります。

業務用エアコンは低いもので1.5馬力から10馬力のものまでありますので、家庭用エアコンと比べると出力に大きな差があると言えます。

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夏場と冬場ではどちらがエアコンの電気代が高くなるのか

夏場と冬場ではどちらがエアコンの電気代が高くなるのか

これまでエアコンの出力について解説しましたが、次は『エアコンの電気代は夏と冬のどちらが高くなるか』について解説していきます。

皆様はエアコンの電気代が高い季節は夏季、冬季だとどちらが高くなるのかご存じでしょうか。以下から、エアコンの電気代が高くなる原因と理由について解説していきます。

▼『エアコンの電気代は夏と冬のどちらが高くなるか』について以下記事で詳しく解説しています。

夏季と冬季、業務用エアコンの消費電力が多い時期はどっち?

外気温と室温の気温差が大きい冬場が最も電力を使う

外気温と室温の気温差が大きい冬場が最も電力を使う

エアコンは電源を入れてから設定された温度に達するまで多くの電力を使用します。そのため設定温度と外気温の差が大きいほど、設定された気温に到達するまで時間が掛かりますので、高出力での稼働時間が長くなる分、電気使用量も比例して多くなります。

夏場であれば設定温度と外気温との差は大きくなく、おおよそ5〜8℃程度になります。ですが、冬場は寒冷地や温暖地など地域によって差は異なりますが、外気温と室温の差が10℃以上になることも珍しくありません。

北海道の場合、冬季では氷点下に達することもしばしばありますが、例えば外気温が0℃でエアコンの設定温度を20℃で設定した場合、温度差は20℃になります。このように温度差が大きい場合、スタート地点(外気温)からゴール地点(設定温度)まで長くなってしまいますので電気使用量が多くなります。

ですので、夏よりも冬の方が気温差が大きいため電力消費が多く、電気代も比例して高くなってしまいます。

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そもそもエアコンの電源をつけっぱなしで良いのか?

稼働させる時間にもよりますが、エアコンの電源をつけっぱなしにすることは電気代の観点だけで言えば空調効率が一定に保たれるため結果的に良し、ということがあります。エアコンは電源を入れてから設定温度に達するまでに高出力で稼働するため、多くの電力を使います。設定温度に達してからは室温の微調整で断続的に稼働するため、稼働開始と比べて電力の消費は抑えられます。

そのため、照明器具のようにこまめに電源をつけたり消したりするよりは、エアコンに限っては電源をつけっぱなしの方が逆に節電になることがあります。とはいえ、必要なタイミングだけエアコンを使用するのと、24時間つけっぱなしにするのでは当然後者の方が電力の総使用量は多くなってしまいます。

もちろん部屋の広さや構造、天井の高さなど様々な要因によっても異なりますが、1日のうちに人がいない時間が数時間あるのなら、そのときは電源を切って無駄な電力は使用しないように心がけましょう。

逆に言えばオフィスや店舗、商業施設など建物に人がいたり、ひんぱんに人が出入りしたりする状況なら、こまめにエアコンの電源をつけるよりは24時間つけっぱなしにしたほうが消費電力を抑えられ、節電に効果的な場合もあります。

しかし、24時間エアコンをつけっぱなしにすると、当然エアコンへ大きな負荷が掛かりますので、常にエアコンを稼働させている状況であればこまめに清掃やメンテナンスを行うことをおすすめします。

まとめ

業務用エアコンは家庭用エアコン(ルームエアコン)よりも出力が大きく、電気使用量が多くなり電気代も比例して高くなりやすくなります。しかし、エアコンの稼働状況によっては消費電力の観点で、こまめに電源を消したり、つけたりする方が逆効果になることも。

エアコンの電気代を抑えるための方法は他にも、電源を入れている時間だけでなく、建物の構造や設備などあります。
建物の構造や環境を変えられない場合でも、エアコンの機種によっては省エネ性能に優れた機種もありますので、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか。

省エネや節電でお悩みの方も、ぜひ一度ReAirにご相談ください!

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