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多様な働き方が広がり、都市部だけでなく地方でもシェアオフィス(コワーキングスペース)を目にする機会が増えました。
シェアオフィスは、さまざまな働き方をする人々が集い、各自が好きな場所で好きな時間に仕事ができる場所です。
しかし、不特定多数の人が行き交う交流の場でもあるため、特に衛生面への配慮が欠かせません。
この記事ではシェアオフィスの空気環境に注目し、換気の重要性や高機能換気設備を導入するメリットについて解説します。
シェアオフィスは多くの人が集い、働く場所だからこそ、誰もが安心して利用できる環境が何よりも重要です。
特に、目には見えない空気の質は利用者の健康や快適性に大きく影響します。
ここではシェアオフィスを利用する方の健康や安全面に焦点を当てつつ、なぜシェアオフィスにおける換気が不可欠なのか、そして安全で快適な空間を実現するための対策について解説します。
シェアオフィスにおける換気は、単に室内の空気を入れ替える行為ではありません。
それは、私たちが呼吸する空気の質を管理し、健康を守るための根本的な対策です。
目に見えない空気中には、以下の3つの主要な汚染物質が存在し、私たちの心身に様々な影響を与えています。
人が密集した空間では、呼吸によって二酸化炭素濃度が上昇します。厚生労働省の「建築物環境衛生管理基準」では、二酸化炭素濃度を1,000 ppm以下に保つことが推奨されています。濃度がこれを超えると、集中力の低下、眠気、頭痛などを引き起こし、作業効率を著しく低下させることがあります。定期的な換気は、新鮮な外気を取り込むことでこの濃度を下げ、脳のパフォーマンスを維持するために不可欠です。
咳やくしゃみ、会話によって飛び散る飛沫やエアロゾルには、ウイルスや細菌が含まれています。また、オフィス内には、家具や建材から放出される揮発性有機化合物(VOCs)や、ホコリ、花粉なども浮遊しています。換気は、これらの汚染物質の濃度を希釈し、室外へ排出することで、感染症のリスクを低減するだけでなく、アレルギーやシックハウス症候群の予防にも繋がります。
適切な換気は、室内の温度や湿度をコントロールする上でも重要な役割を果たします。高温多湿な環境はカビやダニの発生を促し、乾燥した環境はウイルスの生存時間を延ばす一因となります。換気システムを適切に運用することで、年間を通じて快適な温度・湿度を保ち、健康リスクを低減させることが可能になります。
このように、換気は単なるマナーではなく、利用者が安全かつ生産的に働くための、科学的根拠に基づいた重要な管理項目なのです。
多くの人が集まる空間におけるウイルス感染は大きなリスクとなります。
特に、咳やくしゃみで飛散する飛沫はすぐに落下する一方で、より小さな粒子であるエアロゾルは空気中を長時間浮遊し、広範囲に拡散する可能性があり感染リスクを高めます。
換気設備はこのエアロゾルを効果的に排除し、ウイルス濃度を薄める役割を担います。換気は室内の汚染された空気を排出し、外部の新鮮な空気を取り込むことです。
これにより、室内の汚染物質(ウイルスや細菌を含む)の濃度が希釈されます。
例えるなら、コップの中に落としたインク(ウイルス)を薄めるために、常に新しい水を流し込み続けるようなものです。
特に高機能換気設備と呼ばれるロスナイやベンティエールには、以下の機能が備わっているものがあります。
高機能換気設備は単に室内の空気を入れ替えるだけでなく、安全面と快適性で機能を発揮し、利用者がより安全に過ごせる環境を提供します。
高機能な換気設備を導入することは、単に空気を入れ替える以上のメリットをシェアオフィスにもたらします。
ここでは、利用者と運営者の双方に恩恵のある、4つの主要なメリットを解説します。
二酸化炭素濃度と温度・湿度を自動でコントロール
多くの高機能換気設備は室内の二酸化炭素濃度や温度、湿度をセンサーで検知し、自動で換気量を調整する機能を備えています。
これにより、手動での窓開け換気のように外気温に左右されたり、換気不足によるCO₂濃度の上昇で集中力が途切れたりするのを防ぎ、常に最適な空気環境を維持します。利用者は快適な空間で、中断されることなく作業に集中できます。
参考サイト:オフィスの空気環境を整える!よくあるお悩みと空気環境の改善方法を解説
高性能フィルターが外気の汚染物質をシャットアウト
窓を開けて換気すると、花粉やPM2.5、黄砂といった外部の汚染物質がそのまま室内に侵入してしまいます。
高機能換気設備に搭載された高性能フィルターは、これらの微細な粒子を捕集し、クリーンな空気だけを室内に取り込みます。
アレルギーを持つ利用者や、健康を気遣うすべての人にとって、安心して利用できる環境を提供します。
参考サイト:花粉が飛ぶ時期の換気の悩み事は「高機能換気設備」がまるっと解決
熱交換機能で冷暖房費を節約
窓を開けて換気すると夏はせっかく冷やした空気が、冬は暖めた空気が外へ逃げてしまい、エアコンの消費電力が大きく増加します。
熱交換機能付きの換気設備は排気する空気の温度を回収し、外気と熱交換することで室温を保ちます。
これにより冷暖房の負荷が大幅に軽減され、ランニングコストの削減に繋がります。
物理的な遮音効果で騒音ストレスを軽減
窓を開けて換気をする場合、外部からの騒音(車の走行音や工事の音など)も同時に室内に入り込んでしまいます。
高機能換気設備は窓を閉めた状態でも効率的に換気を行うことができるため、外部の騒音を遮断することができます。
静かな環境は利用者の集中力を高め、騒音によるストレスを軽減する上で非常に重要です。
高機能換気設備は利用者にとっての安心と、運営者にとっての競争力となります。
もし、あなたのオフィスの換気対策にご不安があれば、ぜひ一度ReAirへご相談ください。
シェアオフィスに最適な換気設備を提案し、健康的で生産性の高い空間づくりをサポートします。
シェアオフィスは、多様な働き方を支える便利な場所ですが、多くの人が集まるからこそ衛生管理が非常に重要です。
特に、目に見えないウイルスや細菌の存在は利用者の健康と安全に直結します。
シェアオフィスを清潔で安全な状態に保つための衛生対策について解説します。
ウイルスや細菌は特に共用して接触するドアノブ、デスク、プリンターなど、多くの人が触れる場所に付着し、接触感染のリスクを高めます。
そのため定期的な清掃と消毒が不可欠です。特にアルコール消毒液や次亜塩素酸ナトリウムなど、ウイルスに効果的な消毒剤を使用することが重要です。
頻繁に触れる場所(高頻度接触面)は、1日に数回、特に利用者が多い時間帯に重点的に清掃・消毒を行うことで、感染リスクを大幅に下げることができます。
また、清掃・消毒の実施を掲示することで、利用者にも安心感を提供できます。
シェアオフィスを健康的で生産的な場にするには、「空気環境」と「衛生対策」への意識が不可欠です。
この記事で解説した通り、高機能な換気設備の導入は単に空気を入れ替えるだけでなく、CO₂濃度を適正に保ち集中力を維持し、ウイルスや花粉の侵入を防ぐ重要な役割を果たします。
また、熱交換機能によるランニングコストの削減や遮音性による静かな環境の維持といった運営面でのメリットも大きいです。
しかし、設備だけに頼るのではなく、日々の清掃や消毒といった対策も欠かせません。
ハードとソフトの両面からアプローチすることで、利用者全員が安心して、そして快適に過ごせる空間が実現します。
健康で安全な環境は利用者の満足度を高め、施設の価値を向上させます。この機会に、あなたのシェアオフィスの空気環境や衛生対策を見直してみてはいかがでしょうか。
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