2023.05.02業務用エアコン運用ノウハウ

業務用エアコンの掃除は自分でできる!簡単にできる掃除方法と掃除しておきたいポイントを紹介

業務用エアコンの掃除は自分でできる!簡単にできる掃除方法と掃除しておきたいポイントを紹介

家庭用で一般的なルームエアコンの清掃は簡単にできますが、大型で複雑な構造の業務用エアコンの掃除は簡単にできるのでしょうか。

業務用エアコンもルームエアコンも定期的なメンテナンスや清掃を行わなければ、故障の可能性を高める原因になり、長く使えるエアコンもたった数年で買替えを余儀なくされることになりかねません。

この記事では、業務用エアコンは自分でもできる掃除方法や、特に掃除をしておきたいポイントについて解説します。清掃時の注意点や、業者に依頼した方がよい場合などについても紹介していますので、ぜひご参考ください。

▶️関連記事:業務用エアコンの効きが悪い時の自分でできる清掃方法とは

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業務用エアコンを清掃するメリットとは

業務用エアコンを掃除すると

業務用エアコンには、ルームエアコンと同様に自分でも掃除できる箇所があります。自分で業務用エアコンを掃除する第一のメリットは、エアコンの清掃業者を利用しないので費用を浮かせることができます。

また、その他に自分で業務用エアコンの掃除を行うことで以下のメリットもあります。

エアコンから吹き出される風のイヤな臭いを改善

長期間エアコンを利用すると、吹き出される風に乗ってイヤな臭いも漂ってくることがあります。このイヤな臭いは、主にエアコンの室内機内部に発生したカビが原因です。

このカビを放置してしまうとイヤな臭いを出し続けるだけではなく、臭いとともに部屋中にカビをまき散らしていることになりますので、健康面でもハウスダストやアレルギー症状などの悪影響を及ぼしかねません。

またカビを放置し過ぎると、清掃業者でなければ掃除できない室内機の深部にまでカビが及ぶことがありますので、早期の掃除が重要となります。早期に掃除ができればイヤな臭いも解消でき、カビの侵食も防ぐことができます。

エアコン本来の性能を発揮することができ、結果的に電気代を節約できる

エアコンがチリやホコリ、カビなどで汚れていると給気が上手くできずエアコン本来の性能を発揮できず、空調効率が悪化する可能性が高まります。

エアコンの空調効率が悪化すると、室内がエアコンの設定温度に到達するまでに余計な時間が掛かったり、室内がうまく空調できない影響で「もっと高い出力で稼働しよう」と運転し続けますので、従来よりも多く電力を消費してしまいます。

エアコンの稼働を邪魔するホコリなどを掃除すれば、エアコン本来の性能を発揮しやすくなります。余計な時間を掛かけず効率よく空調することができますので、消費電力を抑えることができ、結果的に電気代の節約につながります。

▶️関連記事:業務用エアコンの電気代が高くなる原因と節電方法を徹底解説

エアコンの寿命が延びる(故障の予防になる)

エアコンを定期的に清掃やメンテナンスを行うことで、エアコンの故障予防につながり、寿命を伸ばすことができます。メンテナンスをおこなうことで、故障しやすい箇所のケアを行えるだけでなく、普段と異なる小さな異変にも気づきやすくなり事前に不調を察することができます。

メンテナンスに加え、清掃を行うことエアコンの稼働を妨げるホコリやカビを除去できますので、エアコンに不要なストレスがかからない状態をキープして稼働させることできます。その結果、エアコンの寿命を延ばすことや、故障の予防につながります。

▶️関連記事:業務用エアコンは何年で交換?寿命と買い替え時期を解説!

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業務用エアコンの形状を確認する

清掃の前に業務用エアコンの形状を確認

業務用エアコンにはさまざまな形状があり、エアコン本体が露出しているタイプから吹き出し口しか見えないタイプまでさまざまです。

業務用エアコンの形状では埋め込み型、天井吊り型、床置き型、壁掛け型が一般的です。エアコンの形状によって掃除方法や清掃が可能な箇所が異なってきますので、取扱説明書を確認しながら、エアコンがどのタイプで、どのような箇所を清掃できるのか把握しておきましょう。

業務用エアコンを自分で清掃する方法

業務用エアコンを自分で清掃する方法

業務用エアコンや家庭用エアコンに限らず、エアコン内部のすみずみまで自身で全て清掃できるものではありません。専門知識が状態でエアコン内部を掃除してしまうと、エアコン内部の機器が故障したり、破損する可能性があります。エアコンを清掃することは良いことですが、どこまで掃除をしていいのか知ることも重要です。

最低限、自身で掃除できる範囲で一般的な形状である埋め込み型、天井吊り型、床置き型、壁掛け型の業務用エアコンの清掃方法を紹介します。

埋込形業務用エアコンの清掃方法

埋込形業務用エアコンの清掃は取扱説明書と一部道具が必要な作業ですが、以下の手順を参考にしてください。ただし、安全を考慮し清掃作業を行ってください。

①電源を切る
まず、エアコンの電源を切ってから作業を始めてください。安全のため、必ず電源を切っておきましょう。

②フィルターの清掃
フィルターを取り外し、水で軽く洗浄します。汚れがひどい場合は、中性洗剤を使って洗浄することもできます。完全に乾燥させた後、元の位置に戻します。

③ユニットカバーの取り外し
エアコンのユニットカバーを取り外します。ユニットカバーはネジやクリップで固定されている場合があります。取り外し方は、エアコンのメーカーやモデルによって異なるので、取扱説明書を参照してください。

④ユニットカバーの清掃
取り外したユニットカバーを水で洗浄し、中性洗剤を使用する場合は適切に希釈してください。固く絞った布で拭いて乾燥させます。

⑤ユニット内部の清掃
ユニットカバーを取り外した状態で、ブラシや掃除機の延長ノズルを使って、ユニット内部のホコリや汚れを取り除きます。特に熱交換器やファン周辺の清掃に注意してください。

⑥ドレンパンの清掃
エアコンの下にあるドレンパンも清掃する必要があります。ドレンパンを取り外し、汚れを洗浄します。中性洗剤を使って頑固な汚れを落とすこともできます。再度、乾燥させた後、元の位置に戻します。

⑦ユニットカバーの取り付け
清掃が終わったら、取り外したユニットカバーを元の位置に取り付けます。しっかりと固定されていることを確認してください。

天井吊形業務用エアコンの清掃方法

天井吊形業務用エアコンの清掃は高所での作業やエアコン内部を確認することが困難な場合もありますので、状況に応じて専門業者に依頼することをおすすめします。ご自身で清掃を行う場合は、以下の一般的な手順を参考にしてください。
※エアコンのメーカーやモデルによって手順が異なる場合がありますので、取扱説明書を必ず参照してください。

①電源を切る
作業を始める前に、エアコンの電源を切ってください。安全のため、必ず電源を切っておきましょう。

②フィルターの清掃
フィルターを取り外し、水で軽く洗浄します。汚れがひどい場合は、中性洗剤を使って洗浄することもできます。完全に乾燥させた後、元の位置に戻します。

③外部ユニットの清掃
天井吊形エアコンの場合、外部に設置されたユニットも清掃が必要です。外部ユニットのフィンやファンに付着したホコリや汚れをブラシや掃除機で取り除きます。

④内部の清掃
天井吊形エアコンの本体内部の確認は難しい場合がありますが、確認できる範囲や手に届く範囲内を清掃します。エアコン本体に取り付けられたパネルを取り外し、ブラシや掃除機を使用して内部のホコリや汚れを取り除きます。作業中は、内部の部品や配線に損傷を与えないように注意しましょう。

⑤ドレンパンの清掃
エアコンの下部に設置されているドレンパンも清掃します。これらは水拭きで汚れを取り除き、乾拭きなどで乾燥させます。

⑥フィルターとパネルの取り付け
清掃が終わったら、フィルターとパネルを元の位置に取り付けます。しっかりと固定されていることを確認してください。

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床置形業務用エアコンの清掃方法

床置形業務用エアコンの清掃方法は以下をご参考ください。

①電源を切る
エアコンの電源を確実に切ってください。安全のため、電源を切っておきましょう。

②フィルターの清掃
フィルターを取り外し、水吹きで優しく汚れを拭き取ります。油などの汚れがひどい場合は、中性洗剤を使って洗浄することもできます。フィルターは完全に乾燥させた後、元の位置に戻します。

③外部ユニットの清掃
床置形エアコンの外部に設置されたユニットも清掃が必要です。外部ユニットのフィンやファンに付着したホコリや汚れをブラシや掃除機で取り除きます。特に、ファンの羽根やグリル周辺に注意して清掃しましょう。

エアコン内部の清掃
エアコンの内部は比較的容易に清掃することができます。エアコン本体に取り付けられたパネルを取り外し、ブラシや掃除機を使用して内部のホコリや汚れを取り除きます。特に、熱交換器やファンの羽根周辺の清掃に注意してください。

⑤ドレンパンの清掃
エアコンの下部に設置されているドレンパンも清掃します。ドレンパンを取り外し、水で洗浄し、汚れを取り除きます。再度、乾燥させた後、元の位置に戻します。

⑥フィルターとパネルの取り付け
清掃が終わったら、フィルターとパネルを元の位置に取り付けます。しっかりと固定されていることを確認してください。

壁掛形業務用エアコンの清掃方法

壁掛形業務用エアコンの清掃方法を以下をご参考ください。

①電源を切る
エアコンの電源を確実に切ってください。安全のため、電源を切っておきましょう。

②フィルターの清掃
エアコンのフィルターは定期的に清掃する必要があります。フィルターを取り外し、水で軽く洗浄します。汚れがひどい場合は、中性洗剤を使って洗浄することもできます。完全に乾燥させた後、元の位置に戻します。

③外部ユニットの清掃
壁掛形エアコンの外部に設置されたユニットも清掃が必要です。外部ユニットのフィンやファンに付着したホコリや汚れをブラシや掃除機で取り除きます。特に、ファンの羽根やグリル周辺に注意して清掃しましょう。

④内部の清掃
壁掛形エアコンでは内部の細かな部分までは掃除することが難しい場合があります。取扱説明書を参照して、エアコン内部の構造を確認しましょう。エアコン内部を確認できる場合は、ブラシや掃除機を使用して内部のホコリや汚れを取り除きます。内部の部品や機器、配線に損傷を与えないように注意してください。

⑤ドレンパンの清掃
エアコンの下部に設置されているドレンパンも清掃します。ドレンパンを取り外し、水で洗浄し、汚れを取り除きます。再度、乾燥させた後、元の位置に戻します。

⑥フィルターとパネルの取り付け
清掃が終わったら、フィルターとパネルを元の位置に取り付けます。しっかりと固定されていることを確認してください。

清掃作業はエアコンのメーカーやモデルによって異なる場合がありますので、取扱説明書を参照することをおすすめします。また、清掃作業が難しい場合や不安がある場合は、専門業者に依頼することを検討してください。

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業務用エアコンを自分で掃除する際の注意点

業務用エアコンを自分で掃除する際の注意点

業務用エアコンを清掃する際は、稼働している状態は大変危険ですので、必ず運転が止まっている状態を確認してから清掃するようにしましょう。

ルームエアコンと異なり、業務用エアコンは電源が単相200Vや三相200Vと、ルームエアコンよりも電源が大きいため危険です。そのため、清掃中は電源を入れない、また電源に触れさせないよう注意してください。

また感電や漏電に加えて注意したいことは、エアコン内部の深い箇所まで無理に掃除しようとしないことです。知識なく力まかせに掃除をすると、小さな部品が破損して故障の原因になりますので、業務用エアコンの清掃は自分でできる範囲に留めておくことが肝要です。

本来エアコンの清掃は専門業者へ依頼することがベターになります。専門業者へ依頼すれば、おおよそ1時間から2時間ほどでエアコンのクリーニングが完了します。外部から見えるところだけでなくエアコン本体の深部まで分解して清掃してくれます。

費用は業務用エアコンの形状にもよりますが、1台あたり約15,000円~25,000円が相場です。自身で清掃するよりも確実に汚れを落としてくれますので、専門業者によるクリーニングをオススメします。

業務用エアコンの清掃頻度は2年に1度が目安です。ただ、24時間営業の店舗などは1年に1度行うとよいでしょう。

まとめ

業務用エアコンは、自分で清掃できる箇所は多くありません。しかしフィルターを綺麗にするだけでも吹き出される空気や、消費電力量は大きく変わってくるもの。自分でできる範囲の掃除であればさほど手間もかかりませんので、年に1度程度で確認してみてはいかがでしょうか。

こまめにエアコンを掃除をすれば、小さな異変にも気づきやすくなります。普段は自分たちで掃除をし、大掃除のタイミングで業者に依頼するというように使い分けるのがおすすめです。

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