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昨今のフィットネスジムでは、単にトレーニングを行う場所ではなく、それ以上の価値が求められています。
InstagramなどのSNSでの発信が当たり前になった現代において、利用者が「ここに通いたい」「写真を撮ってシェアしたい」と感じるような”映える内装デザイン“は、集客とブランディングにおいて欠かせない要素です。
しかし、「どんなデザインが映えるの?」「自分のジムのコンセプトに合ったデザインはどう選べばいい?」「おしゃれさと機能性を両立させるには?」といった疑問を抱えているオーナー様も多いのではないでしょうか。
この記事ではフィットネスジムの内装デザインにおいて、コンセプトやターゲット層から逆算した「映える」空間づくりの秘訣を徹底解説します。
照明効果、素材選び、色使いといったデザインの要素から、床施工や防音などの実務的な側面まで、あなたのジムを理想の空間へと導くための具体的なヒントを、順を追ってわかりやすくご紹介します。
目次

「映える」ジムの内装デザインとは単におしゃれであるだけでなく、ターゲット層の心に響き、写真に撮りたくなるような魅力を持つ空間を指します。
このようなデザインを実現するにはまずジムのコンセプトを明確にし、その世界観を内装全体で表現する基本原則を理解することが重要です。
ここでは、集客に繋がるデザインの考え方とその具体的なポイントについて解説します。
SNS全盛の現代において利用者がトレーニングの成果だけでなく、ジムの空間自体を写真に収め、シェアする傾向が強まっています。
「映える」デザインは視覚的な魅力を通じて新規顧客の興味を引き、既存顧客のエンゲージメントを高める重要な集客ツールとなります。
内装デザインを始めるにあたり、最も重要なのは「誰に、どのような価値を提供したいのか」というジムのコンセプトとターゲット層を明確にすることです。
例えば、女性向けであれば明るく清潔感を本格派トレーニー向けであれば機能美を追求するなど、ターゲットに合わせてデザインの方向性を定めます。
ジムのロゴ、ウェブサイト、そして内装デザイン全体で一貫したブランドイメージを構築することは、顧客の記憶に残り、競合との差別化を図る上で不可欠です。
統一感のあるデザインはジムの信頼性を高め、リピート率向上にも繋がります。

ジムの内装デザインは、ターゲットとする顧客層や提供するサービス内容によって大きく異なります。
ここでは具体的なコンセプト・ターゲット別に、魅力的な空間を作り出すためのデザイン事例を紹介し、それぞれのポイントを解説します。
これらの事例から、あなたのジムに最適なデザインのヒントを見つけましょう。

トレーニング初心者や女性層をターゲットにする場合、明るく開放的で清潔感のあるデザインが好まれます。
運動へのハードルを下げ、安心して利用できる環境づくりが重要です。
木目調の床や壁、観葉植物を多く取り入れることで、ナチュラルで温かみのある雰囲気を演出できます。
照明も暖色系の間接照明を多用し、リラックスできる空間にすることで女性客の満足度を高めます。
女性専用ジムでは特にロッカールームやシャワールーム、パウダールームの清潔感と機能性が重視されます。
白を基調としたデザインに、明るい照明を組み合わせることで、衛生的な印象を与えます。

本格的にトレーニングに取り組みたい層をターゲットにする場合、機能美を追求したインダストリアルデザインや力強さを感じさせる空間が好まれます。
集中力を高め、モチベーションを刺激するデザインが求められます。
コンクリート打ちっ放しの壁、むき出しの配管、アイアン素材の什器などを取り入れることで、無骨でプロフェッショナルな雰囲気を演出します。
これにより、利用者は「本格的なトレーニングができる」という印象を受けます。
デザイン性だけでなくフリーウェイトエリアとマシンエリアのゾーニング、機器間の十分なスペース確保など、動線と機能性を最優先したレイアウトが重要です。
利用者がストレスなくトレーニングに集中できる環境を整えます。

高単価なパーソナルトレーニングを提供するジムでは、利用者が特別感を感じられるようなプライベートで高級感のある空間が求められます。
マンツーマン指導の質を高めるデザインが重要です。
白やグレー、ダークウッドを基調としたシックな色使いに、暖色系の間接照明を効果的に配置することで落ち着いた高級感を演出します。
個室感のある空間は、利用者にとって安心感と集中力を高める要素となります。
上質な木材、石材、レザーなどの素材を用いることで、空間全体にラグジュアリーな印象を与えます。
タオルやアメニティ、ウォーターサーバーなどもデザインの一部としてこだわり、細部にまで質の高さを感じさせることが重要です。

ジムの内装を”映える”ものにするためには、空間を構成する具体的なデザイン要素を理解し、効果的に活用することが重要です。
照明、素材、色使いといった要素は、単独ではなく相互に影響し合い、ジムの雰囲気や利用者の心理に大きな影響を与えます。
ここでは各デザイン要素の選び方と、それらが「映える」空間に与える効果について解説します。
照明はジムの雰囲気を劇的に変化させ、利用者のモチベーションやリラックス効果に直接影響を与える重要な要素です。
用途やエリアに応じて適切な照明を選ぶことで、機能性とデザイン性を両立できます。
トレーニングエリアでは明るい白色照明でエネルギッシュな雰囲気を演出し、リラックススペースでは暖色系の間接照明で落ち着いた空間を作ります。
これらの明暗効果は、利用者の集中力や疲労軽減に貢献します。
スポットライトで特定のオブジェやロゴを照らしたり、鏡の背面にLEDテープライトを仕込んだりすることで写真映えするドラマチックな光の演出が可能です。
自然光を最大限に取り入れることも、明るく「映える」空間作りに欠かせません。
ジムの内装素材はデザイン性だけでなく、耐久性、安全性、メンテナンス性も考慮して選ぶ必要があります。
トレーニング機器の重量や利用頻度に耐えうる素材選びが、長期的な運営の鍵となります。
フリーウェイトエリアには厚手のゴムマットや防振マットを敷設し、床の保護と騒音対策を両立します。
有酸素運動エリアやストレッチエリアには、クッション性のあるカーペットタイルやフローリングが適しています。
隣接するテナントへの騒音を防ぐため、吸音パネルや防音効果のある壁材の採用を検討します。
また、汗や汚れがつきにくく、拭き取りやすい素材を選ぶことで清潔感を維持しやすくなります。
天井を高く設計することで開放感を演出し、利用者の快適性を高めます。
また、吸音パネルを導入することでトレーニング中の音の反響を抑え、より集中できる空間を提供します。
色使いはジムのブランドイメージを表現し、利用者の心理に大きな影響を与える強力なツールです。
コンセプトに合わせた適切な配色を選ぶことで、空間全体の印象を大きく変えることができます。
活気を出したいトレーニングエリアには赤やオレンジをアクセントカラーとして取り入れ、リラックス効果を求めるヨガやストレッチエリアには青や緑を使用します。
高級感を演出したい場合は、モノトーンを基調にすることで洗練された印象を与えます。
ジムのロゴやブランドカラーを内装の配色に取り入れることで、視覚的な統一感を高めブランド認知度を向上させます。
ホームページやSNSとの連携も意識し、一貫したブランドイメージを構築しましょう。

“映える”デザインを実現するためには単に見た目だけでなく、内装工事や床施工に関する知識が不可欠です。
特に安全性の確保と機能性の両立は、ジム運営の根幹をなす要素となります。
ここでは内装工事のプロセス、床施工における荷重基準、そして業者選びのポイントについて解説します。
ジムの内装工事は、コンセプト設計から引き渡しまで複数の段階を経て進行します。
各段階で適切なチェックを行うことで、理想のデザインと機能性を兼ね備えた空間を実現できます。
まずはコンセプト設計とゾーニング計画を立て、詳細な図面作成とレイアウト設計を行います。
次に、複数の施工業者から見積もりを取得し、実績と信頼性のある業者を選定。着工後は、定期的な進捗確認を行い、完了検査を経て引き渡しとなります。
内装工事を進める上では、消防法や建築基準法、用途地域規制などの法規制への対応が必須です。
特に多数の人が集まる施設となるため、防火設備や避難経路の確保は非常に重要です。事前に自治体や消防署への相談を行い、必要な申請手続きを漏れなく行いましょう。
ジムの床は、トレーニング機器の重量や利用者の衝撃を支える最も重要な部分です。
特にフリーウェイトエリアでは、床の耐荷重基準を満たし、適切な施工を行うことが、利用者の安全確保と建物の保護に直結します。
一般的なオフィスビルでは、床の耐荷重が200kg/㎡程度であることが多く、大型のマシンやフリーウェイトエリアを設置するには不十分な場合があります。
トレーニングマシン設置エリアで300kg/㎡以上、フリーウェイトエリアでは500kg/㎡以上が目安とされており、必要に応じて床補強工事を検討する必要があります。
集合施設の場合、下階や隣接テナントへの振動・騒音対策は不可欠です。
厚手のラバーマットや防振マットの敷設、二重床構造の採用など、効果的な防音・防振施工を行うことで、トラブルを未然に防ぎ、快適な環境を維持できます。
「映える」内装デザインを実現し、かつコストを抑えるためには、適切な内装工事業者の選定が非常に重要です。
複数の業者を比較検討し、信頼できるパートナーを見つけましょう。
最低でも3社程度の業者から詳細な見積もりを取得し、内容を比較検討しましょう。
単に価格だけでなく、提案内容、施工実績、担当者の専門性やコミュニケーション能力も評価基準に含めることが重要です。
フィットネスジムの内装工事は、特有の設備要件や法規制への対応が求められます。
過去にジムやスポーツ施設の内装を手がけた実績があり、その専門知識を持つ業者を選ぶことで、後のトラブルを避け、スムーズな工事進行が期待できます。

映える内装デザインは、それ自体が集客力を持つ強力なツールとなります。
この魅力を最大限に活用し、ジムの集客をさらに加速させるための具体的な施策について解説します。
SNSでの発信、ターゲットを意識したイベント開催、そして顧客のエンゲージメントを高める工夫が鍵となります。
インスタグラムをはじめとするSNSは、「映える」ジムの内装デザインをアピールし、新規顧客を獲得するための最も効果的なツールの一つです。
視覚的な魅力を最大限に活用した発信戦略を立てましょう。
ジム内にフォトブースやロゴ入りの壁など、利用者が「写真を撮りたい」と感じるような「映える」スポットを意図的に設置しましょう。
ハッシュタグキャンペーンなどを実施し、利用者に写真投稿を促すことで、自然な拡散に繋がります。
ジムの内装デザインのこだわりや、コンセプト、トレーニングの様子などを写真や動画で定期的に発信しましょう。
ビフォーアフターの紹介や、トレーナーの個性が見えるコンテンツも有効です。
内装デザインの魅力を活かし、ターゲット層に響くイベントやキャンペーンを実施することで、新規顧客の獲得や既存顧客の満足度向上に繋がります。
「映える」内装が完成した際には、オープニングイベントや、SNSでのシェアを条件とした無料体験レッスンなどを企画しましょう。
特別感を演出することで、多くの人の関心を引きつけられます。
例えば、女性向けジムであれば美容サロンとのコラボイベント、本格派向けジムであればサプリメントブランドとの共同プロモーションなど、ターゲット層が関心を持つ分野とのコラボレーションも有効です。
「映える」内装デザインは、新規顧客を惹きつけるだけでなく、既存顧客がジムに愛着を持ち、長期的に通い続けるためのエンゲージメントを高める効果も持ちます。
定期的に顧客アンケートを実施し、内装や設備に対する意見を収集しましょう。
利用者の声を反映した改善は、顧客満足度を高め、ロイヤルティを築く上で非常に重要です。
季節ごとの装飾や、ハロウィン、クリスマスなどのイベントに合わせた空間演出は、利用者に新鮮さを提供し、ジムへの来店を促します。
小さな工夫でも、顧客の体験価値を大きく向上させることができます。
フィットネスジムを理想の内装デザインにするためには、単におしゃれな要素を取り入れるだけでなく、戦略的な計画と実行が不可欠です。
以下のチェックリストで、今後の動きを再確認しておきましょう。
| チェック項目 | 優先度 | 
|---|---|
| コンセプトとターゲットの明確化 | 高 | 
| ブランドイメージの統一 | 高 | 
| ターゲット別デザイン戦略の策定 | 高 | 
| 照明デザイン(明暗効果・映え要素) | 中 | 
| 素材選定(耐久性・防音・清掃性) | 高 | 
| 色使い(ブランド・心理効果) | 中 | 
| 内装工事の流れと法規制対応の確認 | 高 | 
| 床施工の荷重基準と防音対策の確認 | 高 | 
| 複数業者からの見積もり取得と比較 | 高 | 
| SNS発信・インスタ映え戦略の準備 | 中 | 
例えば、「コンセプトとターゲットの明確化」は、全ての内装デザインの基盤となるため、最も優先度の高いタスクです。一方で、「SNS発信の準備」などは内装工事と並行して進めることで、開業後の集客をスムーズにスタートできます。
はい、適切な暗さの照明はリラックス効果や疲労軽減効果が期待できます。
特に暖色系の間接照明をメインにした空間は、交感神経の興奮を抑え、副交感神経を優位にする効果があります。
ストレッチやヨガ、クールダウンエリアで採用することで、利用者が心身ともに落ち着き、トレーニング後の回復を促すことができます。
ただし、トレーニングエリア全体が暗すぎると安全性が損なわれるため、エリアごとの使い分けが重要です。
インスタ映えだけを追求すると、機能性や安全性が損なわれ、結果的に使いにくいジムになるリスクがあります。重要なのは「デザインと機能性の両立」です。
例えば、フォトスポットを設ける一方で、トレーニング機器の動線や間隔を十分に確保する、床材は安全性と防音性を優先するなど、実用性を犠牲にしないバランス感覚が求められます。
利用者の快適なトレーニング環境を最優先に考えた上で、写真映えする要素を取り入れましょう。
はい、小規模なパーソナルジムでも「映える」内装デザインは十分に可能です。
限られたスペースだからこそ、コンセプトを絞り込み、統一感のあるデザインを徹底することが重要です。
例えば、壁一面をミラーにして空間を広く見せたり、こだわりの照明やアクセントウォールで高級感を演出したりする方法があります。
また、厳選した少数の高品質なマシンを配置し、余白を活かしたミニマルなデザインも洗練された印象を与え、写真映えに繋がります。
内装工事の費用は、ジムの規模、デザインの複雑さ、使用する素材によって大きく変動しますが、坪単価で20万円〜50万円程度が一般的です。
費用を抑える方法としては、以下の点が挙げられます。
これらの工夫により、品質を保ちつつコストを削減することが可能です。
ジムの床施工で最も注意すべきは、床の「耐荷重基準」と「防音・防振対策」です。
特にビルイン物件の場合、通常のオフィスビルは耐荷重が200kg/㎡程度しかなく、フリーウェイトエリアでは少なくとも500kg/㎡以上の耐荷重が必要となるため、床の補強工事が必須となる場合があります。
また、ダンベルの落下音やマシンの振動が下階や隣接テナントに伝わらないよう、厚手のラバーマットや防振マットの敷設、二重床構造などの防音・防振対策を徹底することが重要です。
これらの対策を怠ると、トラブルや安全上の問題に繋がる可能性があります。
この記事では、フィットネスジムの内装デザインにおいて、集客に繋がる「映える」空間づくりの秘訣を、コンセプトやターゲット層から考える視点で解説してきました。
「映える」フィットネスジムの内装デザインは、単なる美しさだけでなく、集客力と顧客満足度を高めるための戦略的な投資です。
この記事で得た知識を活かし、あなたのジムを競合と差別化できる唯一無二の空間へと導くために、今すぐ具体的な行動を起こしましょう。
当社は内装の設計デザイン・内装工事のほかに、空調・換気設備の導入や改善を同時に提案できるため、ぜひ店舗の新設やリニューアルをご検討の方はお気軽にご相談ください。

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