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首都圏で増えているシェアオフィス(コワーキングスペース)ですが、昨今では各地方の都市部でもよく見かけるようになりました。
この記事では、コワーキングスペースの空気環境に着目し、換気の必要性や高機能換気設備を導入する意義について解説していきます。
目次
コワーキングスペースは異なる職業や仕事の人が集まって作業をするための場所です。
電源やWi-Fi設備が設けられており、作業しやすい環境が整えられています。
基本的には図書館やカフェのようなオープンスペースである点で、個室が設けられていることが多いシェアオフィスとは区別されます。
コワーキングスペースでもシェアオフィスでも仕事や作業をする場所である以上、利用者は長時間滞在することになります。
そのため、通常のオフィスや店舗と同様に換気についてはしっかりと意識的に行う必要があるでしょう。
たくさんの人がコワーキングスペースを利用すればするほど、室内の空気は汚れやすくなります。
特に現代の気密性の高い建物では室内の空気が自然と入れ替わらなくなったため、室内に汚染物質が増えることで体調を崩す方が増えています。
また室内の二酸化炭素濃度が高くなることで、倦怠感、頭痛、耳鳴りなどの症状を訴える方も出てきます。
このような状況を改善するためには、効率的に換気ができる設備が必要です。
そこでおすすめしたいのが高機能換気設備の導入です。
高機能換気設備は新鮮な外気を室内に取り込む給気と、汚れた室内の空気を外に逃がす排気の2つの役割を1台の機械で行うものです。
外気と室内の空気をそのまま入れ換える通常の換気の場合、夏だと外の生暖かい空気が、冬だと冷たい空気が室内に入ってくるため室内温度が変動します。
しかし、高機能換気設備は室温を変動させない仕組みになっているため、快適な室温を保ったまま換気ができます。
もちろん窓を開ける必要もありません。
高機能換気設備を用いて室内の汚れた空気を逃がすことで、有害物質の濃度を下げられます。
CO2濃度を正常に保ち、風邪やインフルエンザなどの原因となるウイルス濃度も下がるため、利用者の健康に配慮した環境作りに役立ちます。
高機能換気設備には、加湿機能が付属しているものがあります。
室内が乾燥するとウイルスの動きが活発化します。さらには人の肌や粘膜のバリア機能も低下するので、風邪やインフルエンザにかかるリスクが高まってしまいます。
加湿器を別途用いる方法もありますが、高機能換気設備に加湿機能が付属しているものであれば、新たなスペースは必要なく、スペースの有効活用が可能です。
高機能換気設備は給気と排気を1台の機械で行うことに加えて、熱交換システムが搭載されていることが大きな特徴となります。
通常の換気だと夏の場合は外の生ぬるい空気が室内に、冬の場合は冷たい空気が室内に入ってくるといったデメリットがあります。
しかし熱交換システムが搭載されている高機能換気設備の場合は、このような弊害を受けません。
夏は室内の冷えた空気を利用して入ってくる外気を冷やし、冬であれば暖まった室内の空気を利用して、冷たい外気を暖めてから室内に入れる仕組みになっています。
給気と排気の熱を交換するので「熱交換システム」というわけです。
熱交換システムでは空気を混ぜ合わせて熱交換を行うのではなく給気と排気の通り道が分かれており熱だけを交換するようになっているので、室内の空気が汚れてしまう心配はありません。
熱交換システムが搭載されていることで、室温を変動させずに換気ができます。
これはエアコンへの負荷を抑えることにつながるので、省エネ効果も期待できます。
コワーキングスペースのような人が長時間滞在する場所では、しっかりと換気を行うことをおすすめします。
間仕切りによっては窓開け換気では空気が入れ替わりづらいところもでてきます。
高機能換気設備を導入し、快適な室温を保ったまま効率的に換気することを、ぜひ検討してみてください。
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