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・業務用エアコンの効きが悪い原因を解説
・効きが悪くなる要因としてのメンテナンス不足や設定ミスについて紹介
・効率的なエアコンの運用方法と改善策を提案
業務用エアコンの効きが悪いと感じると、店内や施設の快適性が損なわれ、顧客満足度やスタッフの作業効率にも影響を及ぼします。
特に夏場や冬場のピーク時に冷暖房が十分に機能しないと、不快な環境が生まれ、来店客の滞在時間の短縮や従業員の体調不良につながる可能性もあります。
「設定温度通りに冷えない」「風量が弱くなった」「電気代が以前より高くなった」といった症状がある場合、エアコンの効きが悪くなっているサインかもしれません。
本記事では、業務用エアコンの効きが悪くなる原因と改善策について詳しく解説し、快適な空間を維持するためのポイントをご紹介します。
業務用エアコンが効かない理由はいくつかの要因が関係していますが、その中でよくある原因は、
・エアコンのメンテナンス不足
・室外機の設置環境
・経年劣化による機能性の低下
これらの3つとなります。
以下からはその原因と対処方法を解説していきます。
業務用エアコンの効きが悪くなる主な原因のひとつに、定期的なメンテナンスが行われていないことがあります。
エアコンはフィルターにホコリやゴミが溜まることがありますが、この汚れが溜まることで空気の流れが妨げられ、冷暖房効果が低下します。
特に、フィルターに汚れがたまると、エアコンが十分に冷気や暖気を送り出せなくなり、効率が悪化します。
また、エアコン内部にホコリや汚れが蓄積すると、冷却や暖房に必要な熱交換器の性能が低下します。
これにより、エアコンの動作が鈍くなり、冷房や暖房の効きが悪くなります。
そのため、エアコンのメンテナンスは非常に重要で、定期的にフィルター清掃や内部点検を行う必要があります。
業務用エアコンの室外機は、適切な環境に設置しないと冷暖房効率が低下し、電気代が無駄にかかったり、故障リスクが高まったりします。
ここでは、室外機の設置環境がエアコンの性能に与える影響と、適切な設置条件について詳しく解説します。
室外機は、エアコンの熱交換を行う重要な役割を果たしています。
設置場所が悪いと、熱交換がスムーズに行えず、冷房・暖房の効率が低下します。
たとえば、直射日光が強く当たる場所や、周囲が密閉された空間にあると、室外機の放熱が十分にできず、冷房効果が弱くなります。
影響
・冷房時:室外機の温度が上昇し、熱がうまく放出されず、室内を冷やしにくくなる
・暖房時:室外機が冷えすぎると霜がつきやすくなり、暖房の効きが悪くなる
対策方法
・直射日光を避ける(庇や日除けを設置する)
・通気性の良い場所に設置する
室外機の吸気口や排気口の周囲に十分なスペースが確保されていないと、排熱された空気が再び室外機に吸い込まれてしまい、冷暖房効率が著しく低下します。
特に、建物の壁際や狭いバルコニーなどに設置されている場合、排熱がこもりやすく、故障の原因になります。
影響
・過熱による運転停止や、電気代の増加
・コンプレッサーに負荷がかかり、故障のリスクが高まる
対策
・壁から30cm以上の距離を確保する
・室外機同士を並べる場合は1m以上の間隔を空ける
室外機が地面に直接置かれていたり、不安定な場所に設置されていると、運転時の振動が建物に伝わり、騒音トラブルにつながることがあります。
また、室外機内部の部品に余計な負荷がかかり、故障を引き起こすこともあります。
影響
・振動による異音や騒音クレーム
・内部部品の破損リスク増加
対策
・防振ゴムを設置して振動を抑える
・コンクリートや専用の架台を使用し、水平な場所に固定する
室外機がホコリやゴミ、落ち葉、油汚れなどで汚れると、フィン(熱交換器)が詰まり、冷暖房効率が低下します。
特に、飲食店や工場周辺では油煙が室外機に付着しやすく、定期的な清掃が必須です。
影響
・冷暖房の効きが悪くなる
・ファンや熱交換器の寿命が短くなる
対策
・定期的に室外機のフィンを掃除する
・飲食店や工場では、油汚れ対策のフィルターを設置する
・直射日光が当たらない(日除けの設置など)
・通気性が良い(壁から30cm以上離す)
・地面が安定している(水平なコンクリート面に設置)
・振動や騒音対策がされている(防振ゴムや架台を使用)
・定期的な清掃ができる環境
・狭いスペースや換気の悪い場所
・直射日光が強く当たる場所
・砂埃や油煙が多い環境(飲食店や工場の近く)
・振動が伝わりやすい建物の壁面や屋上
業務用エアコンは長期間使用することで、内部の部品やシステムが劣化し、性能が低下していきます。
適切なメンテナンスを行わないと、エアコンの効きが悪くなり、電気代が上昇する原因にもなります。
以下では、経年劣化による具体的な影響とその対策について解説します。
冷媒(フロンガス)は、エアコンの冷却性能を維持するために欠かせないものですが、長年使用していると微量ながら減少することがあります。
また、配管の接続部やエアコン内部の劣化によって冷媒が漏れ、冷却性能が低下します。
冷媒不足の状態では、設定温度に到達しづらくなり、エアコンが余計に稼働して電力消費が増加します。
対策
・冷媒ガスの補充や漏れチェックを定期的に行う
・配管や接続部の劣化が進んでいる場合は交換を検討
エアコンの熱交換器は、室内と室外の空気を循環させる重要な役割を果たします。
しかし、長期間使用すると、ホコリや油汚れが付着し、熱交換の効率が悪くなります。
これにより、設定温度まで冷やすのに時間がかかり、エアコンの効きが悪くなります。
対策
・年に1〜2回、専門業者による分解洗浄を実施する
・使用環境によっては、より頻繁な清掃を検討(飲食店などは特に油汚れが蓄積しやすい)
エアコン内部には、空気を循環させるファンやモーターが搭載されています。
これらの部品は、長年の稼働によって摩耗し、回転数が低下したり、異音が発生したりすることがあります。
特に、送風能力が低下すると、冷気が十分に行き渡らず、エアコンの効きが悪くなります。
対策
・モーターやファンの点検を行い、異音や振動がある場合は交換を検討
・10年以上使用しているエアコンは、部品の劣化が進んでいるため、更新を視野に入れる
エアコンの制御システムは、電子基板や温度センサーによって運転を管理しています。
しかし、経年劣化によってこれらの部品が正常に作動しなくなると、冷暖房の制御が不安定になり、温度調整が適切に行われなくなることがあります。
対策
・室温が適切に調整されているか定期的に確認し、異常がある場合は基板やセンサーの交換を検討
・エアコンのメーカー保証や部品供給状況を確認し、修理可能かどうか判断
エアコンは新品時に比べて、年数が経過すると電力効率が低下します。
特に10年以上使用しているエアコンは、省エネ性能が落ちるため、同じ温度設定でも余計な電力を消費する可能性があります。
劣化した部品による稼働効率の低下
・設定温度を下げても冷えにくくなり、長時間運転が必要になる
・過剰な負荷がかかり、コンプレッサーが頻繁にフル稼働
対策
・定期的なメンテナンスを行い、消費電力の変化をチェック
・10年以上経過したエアコンは、省エネ性能の高い新機種への入れ替えを検討
一般的に、業務用エアコンの寿命は10〜15年程度とされていますが、使用環境やメンテナンス状況によって異なります。
・買い替えを検討すべきタイミング
・設置から10年以上経過し、冷えが悪くなった
・修理回数が増え、修理費用が高額になってきた
・電気代が明らかに上昇している
・異音や振動が頻繁に発生している
最新機種の業務用エアコンは省エネ性能が向上しており、電気代の節約につながるため、長期的なコスト削減を考えると、古いエアコンの修理を続けるよりも買い替えのほうが合理的な場合があります。
エアコンの効きが悪くなる原因を特定したら、次にその改善策を実行することが重要です。
効率的にエアコンを運用するためには、定期的なメンテナンスや設定の見直しが必要です。
エアコンの効きを改善するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
フィルターの汚れを取り除くことで、エアコンの空気の流れがスムーズになり、冷暖房効率が向上します。
特に、フィルターが汚れていると、エアコンが負担をかけて動作するため、電力消費も増加します。
定期的にフィルターを清掃することと、エアコン内部のホコリを取り除くことが効率的な運転に繋がります。
エアコンの効き目を改善するためには、温度設定や運転モードを適切に見直すことが重要です。
例えば、冷房時には設定温度を25℃程度に設定し、過度に温度を低く設定しないようにしましょう。
運転モードについても、エコモードや省エネモードを活用することで、効率的に運転でき、エアコンの消費電力を抑えることができます。
外的要因によってエアコンの効きが悪くなることを防ぐためには、直射日光を遮ることが有効です。
遮光カーテンを使用することで、室内温度の上昇を抑えることができます。
また、エアコンの設置場所も見直し、直射日光が当たらない場所に設置することを検討しましょう。こうした対策を取ることで、エアコンの効きが改善されます。
エアコンを効率よく運用することは、効き目を改善するために非常に重要です。
効率的な運用方法を実践することで、エアコンの性能を最大限に引き出すことができます。
エアコンの風量や風向きを適切に調整することで、冷暖房効果を向上させることができます。
風量が強すぎると空気の循環が乱れ、冷暖房効率が低下します。
風向きについても、部屋全体に均等に空気を送るように調整し、エアコンの性能を最大限に引き出すことが重要です。
エアコンを効率よく運用するためには、稼働時間帯を見直すことも有効です。
営業時間中にエアコンをフル稼働させることで、温度の変動を最小限に抑えることができます。
また、繁忙時間帯や温度が急激に上がる時間帯に合わせてエアコンを調整することが、快適な環境を保つために重要です。
業務用エアコンの効きが悪くなる原因はメンテナンス不足、設定ミス、外的環境の影響などです。
それぞれの原因に対する改善策として、フィルター清掃や運転モードの見直し、外部環境への対策が有効です。
エアコンを効率的に運用するためには、風量や風向きの調整、稼働時間帯の見直しが大切です。
これらの対策を行うことで、快適な空間を維持し、エネルギー消費の無駄を減らすことができます。
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