業務用エアコン導入ノウハウ 2024.10.25

耐塩害仕様のエアコンとは?

耐塩害仕様のエアコンとは?

業務用エアコンに欠かせない室外機は屋外に設置されますが、海沿いの地域では潮風の影響によって、室外機にサビや腐食が発生しやすくなります。

潮風に含まれる塩分が金属部品に付着すると、時間の経過とともにサビや劣化を引き起こし、エアコンの性能低下や故障を招く可能性があります。

この記事では、沿岸部などの環境に適した「耐塩害仕様エアコン」についてご紹介いたします。

塩害とは?


 
塩害とは、海水に含まれる塩分によって、建物や植物、インフラなどに悪影響を及ぼす現象を指します。

日本は四方を海に囲まれた島国であるため、広範囲にわたって塩害が発生しやすいと言えます。

特に沿岸部や工業地帯では、潮風が直接影響を与えるため、建物や設備が劣化しやすくなる傾向にあります。
 

耐塩害仕様エアコンの特徴


 
冒頭でもお伝えしましたが、塩分を含んだ空気が常に周囲に存在する環境では、サビや腐食を引き起こしやすくなります。

そのため、耐塩害仕様エアコンは、塩害の影響を受けにくい構造になっています。

この仕様は、日本冷凍空調工業会の標準規格「JRA9002」に基づいて作られており、特に、アルミフィンや銅管は、塩害の影響を受けやすいため、これを防ぐために特別なコーティングも施されています。

 
通常のエアコンよりも塩害に強いとはいえ、完全に腐食やサビを防ぐわけではありません。

塩害が多い地域での使用でも、定期的なメンテナンスや洗浄が必要です。
 

耐塩害仕様エアコンの種類

耐塩害仕様エアコンには、「耐塩害仕様」と「耐重塩害仕様」の2種類があります。

基本的には、海からどれくらい離れているか・どのように設置されているかを基準に選定します。

・耐塩害仕様:比較的塩害の影響が少ない場所に設置される場合
・耐重塩害仕様:より厳しい環境、潮風の影響を受ける設置される場合

※あくまでも目安であり、現場の状況によって異なります。

参考サイト:パナソニック エアコンの耐塩害(耐重塩害)仕様室外機とは

 

まとめ


 
耐塩害仕様エアコンは、塩害に強い設計のため、特に海沿いの地域や塩分を含む空気の影響を受けやすい工場地帯などでの使用に適しています。

また、メーカーやモデルによって異なりますが、耐塩害仕様エアコンは受注生産品のことが多いため、入れ替え・新設工事をご検討の方はお早めにご相談ください。
 

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