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オフィスや店舗など室内を快適に空調するためには、室内の広さに合った業務用エアコンを選ぶことが重要です。
家庭用エアコン(ルームエアコン)であれば出力の表記は「6畳用」や「10畳用」などのため、どのエアコンが設置する部屋に適しているのか一目で分かります。
しかし、業務用エアコンの出力は「馬力」での表記となるためどの程度の出力なのかを把握しておかないと「〇畳の部屋だから、〇馬力の業務用エアコンが必要」と判断することは難しいでしょう。
この記事では、業務用エアコンの馬力について知りたい方に向けて、室内に合った業務用エアコンの選び方、広さに合わせた馬力の目安について詳しく解説していきます。
目次
業務用エアコンの出力の単位は主に「馬力」で表記されています。
馬力と聞くと、自動車やバイクのパワーをイメージされる方が多いかと思います。
そもそも自動車やバイクなどの出力を表す「馬力」は仕事率の単位であり、その定義は蒸気機関車の発明で有名なジェームズ・ワットが定め、動力の単位を設けたと言われています。
1765年に蒸気機関を発明した際、単位時間の仕事量を数値的に表せる単位を決める必要があった。ワットは馬に荷物を引かせ、33,000ポンド(約15トン)の荷物を1分間に1フィート(約30cm)引ける能力を1馬力と定め、動力の単位を設けた
つまり、1馬力の出力を例えるならば75kgの角材を引っ張って1秒で1m動かせる力ということになります。
ちなみに家庭用エアコンの出力の単位はkw(キロワット)ですが、10畳などの広い空間で使う出力の大きい家庭用エアコンを馬力に換算すると最大で約3馬力ほどと言われています。
一方で業務用エアコンは1.5馬力から10馬力までありますので、家庭用エアコンと比較するとパワーに大きな差があります。
業務用エアコンは室内の広さではなく、馬力で選びます。
業務用エアコンが「〇畳用」という表記でないのは、同じ広さでも建物の造りや設置箇所の状況によって選ぶべき業務用エアコンが異なるからです。
たとえば天井が高い空間であればエアコンは効きづらくなりますし、飲食店のように調理を行う場所では、同じ広さのオフィスよりもパワーの強いものが必要になります。
そのため室内の広さだけで適切な業務用エアコン選ぶのは難しいです。一応の目安として業界で使われているのは「10坪3馬力」というもので、10坪の広さに対しては3馬力の出力のエアコンがあれば、対応はできるだろうという目安です。
ちなみに1坪は2畳と同じ広さで、3.3㎡になります。業務用エアコンに1馬力のものはあまりありませんが「1馬力のエアコンで、3.3坪=6.6畳=10.89㎡が対応可能」となります。
▼厨房用の業務用エアコンについて以下の記事で詳しく解説しています
業務用エアコンの出力が「馬力」で表されるのに対し、家庭用エアコンの出力は「kw」で表されます。馬力をkwに換算すると、1馬力は約2.8kwに相当します。
とある有名メーカーの家庭用エアコンを例にすると、10畳用のものだと出力は2.8kw、12畳用のものでは3.7kwとなっています。
対象とする畳数が2倍になってもkw数が2倍になるわけではありませんし、冷房と暖房で必要なkwは異なることがあるので少し比較がしづらいですが、1馬力が2.8kw相当であることからすると、広い室内用の家庭用エアコンでも2馬力にも達していません。
このことからも業務用エアコンの出力がいかに大きいかが分かります。
▼業務用エアコンと家庭用エアコンの出力については以下の記事で詳しく解説しています。
業務用エアコンと家庭用エアコンの最も大きな違いは出力です。
家庭では窓を閉め切った状態でないとエアコンが効きませんが、夏のコンビニやスーパーは頻繁に出入口が開閉するのにしっかりと涼しく感じます。
もちろん家庭用エアコンと同様に、業務用エアコンも製品によって出力は異なりますが、家庭用エアコンの場合は広い室内用のものであっても馬力に換算すれば約3馬力ほどです。
3馬力は業務用エアコンとしては出力が弱めのものになります。
広い空間にエアコンを設置する場合、業務用エアコンを取り付けることがほとんどです。また、厨房のように熱を発する場所がある場合、広さに関わらず業務用エアコンを選ぶとよいでしょう。
マンションの一室を借りているオフィスであれば、家庭の場合と利用環境は大きく変わらないので、家庭用エアコンを取り付けるといったこともあります。何を導入したらいいか分からない!という方は、ぜひお問い合わせください。
▼業務用エアコンとパッケージエアコンについて以下の記事で詳しく解説しています。
業務用エアコンを選ぶ際に室内の広さは1つの目安にはなりますが、それだけで決定打となるものではありません。建物の形状や業種などを考慮した上でしっかりと吟味することがおすすめです。
業務用エアコンは出力の面で言えば家庭用エアコンよりは大きく優れていますが、工事に時間がかかる、電力契約が複雑といった注意点もあります。
ReAirでは、お客様の環境に合った最善の提案をさせていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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